出版社内容情報
実戦的読書法、書斎をめぐるあれこれ、本の整理学、そして瞠目の読書遍歴──。現代を代表する知の巨人の、創造の秘密を全公開!
内容説明
「同テーマの類書を読め」「自分の水準に合わぬ本は途中でも止めろ」「?と思ったらオリジナル・データにあたれ」…、実戦的読書のためのアドバイスから、書斎・書庫をめぐるあれこれ、そして驚異的な読書遍歴を物語る少年時代の作文まで。旺盛な取材、執筆活動の舞台裏と「知の世界」構築のためのノウ・ハウを全公開する。
目次
1 知的好奇心のすすめ(知的好奇心のすすめ)
2 私の読書論(「人類の知の総体」への挑戦;体験的独学の方法 ほか)
3 私の書斎・仕事場論(わが要塞;書庫新築 ほか)
4 ぼくはこんな本を読んできた(ぼくはこんな本を読んできた;僕の読書を顧みる―中学生・橘隆志少年の読書記録 ほか)
5 私の読書日記(私の「書評」論「私の読書日記」まえがきにかえて;私の読書日記)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
318
当時の著者の読書遍歴がよく分かる一冊。中々面白く読めた。読書をもっとしたいから会社を辞めたとか言ってみたい笑2015/08/25
ehirano1
135
「ぼくらの頭脳の鍛え方」で佐藤優氏が官僚の教育に本書を用いていたという興味深い本です。後半の読書日記では、お勧めではない本(というかむしろ駄本、グロ系多し)もかなりあり、著者も本の選択にはかなり失敗もされているのだなと思いました。2018/07/14
KAZOO
134
何十年かぶりの再読です。ものすごい読書量だというのをあらためて感じいりました。しかも分野が偏らずに様々なものを読んでおられます。読書日記などを見るとかなり速い速度で読んでいるということもわかります。また中学3年のときの読書感想文がありましたが、ちょっとレベルが違うという気もしました。2021/02/09
あすなろ
91
将来の愛息向け本棚作成につき、登録したいため登録。この本を読んだのは、初版販売された時。読了当時は、立花隆さんの本は全て読破してた大学院時代。この本は、その読破中に出版された本で、またまた衝撃を受けた。こうして知識を得るんだと。今でも僕の勉強や学習や生き方に影響を与えている。内容を思い出しながらいろんな選択をしているもの。2016/09/25
hatayan
57
単行本は1995年刊。名著『宇宙からの帰還』などの新装版が出たのを機に再読。中学生にして古今東西の名著に親しんだ回顧記、真に読みたい本を熟読するために文藝春秋を去った退社の弁など、橘隆志青年がジャーナリスト立花隆になるまでの軌跡をはじめ、地下から3階まで3.5万冊の蔵書が詰め込まれた「ネコビル」のレイアウトなどを収録。 頭から離れないのは500名から秘書を選んだエピソード。応募者の実力が拮抗するなかで決め手になったのは本人の情熱と意欲、自己紹介の能力だったとのくだりは今読み返すと深く頷くところがあります。2020/08/31