内容説明
放送作家の鳥居貢は、元妻でTVプロデューサーの島本理江から、ある番組作りの協力を要請される。第二次世界大戦前にヒトラーが皇室に7台贈ったとされる「陛下のメルセデス」こと770・グロッサー・メルセデスを取材するドキュメンタリー番組だった。ドイツに向かった鳥居らは現存するうちの1台の撮影になんとか成功する。ところがふとした偶然から、「銀のメルセデス」と呼ばれる特別仕様車が日本に贈られていたことが判明し……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
13
図書館本:ヒトラーが贈った車、グロッサーをめぐる話。戦争の暗い影悲痛を呼ぶ。2021/03/21
浅野公喜 コウキシャウト
4
自分と同じく車好きの五木さんのメルセデスにまつわる物語。80年代の本だけに冒頭こそバブル前夜の雰囲気も漂ってましたが、読み進めるうちに太平洋戦争時代にまで遡る壮大なスケールの物語が展開され、メルセデスに携わった人間達一人一人の壮絶な人生が浮き彫りに。終盤にはカーアクションも少々描かれ、おそらく車に詳しくない人でも楽しめる作品に仕上がっていると思いました。勿論、車のデザイン、運転等の描写は文句ありません。2021/09/09
ほんまた
3
知らない車でも楽しめた2017/04/14
momo
3
とっつきにくい内容かと思ったが、読み進めるとすぐに面白くなった。銀のグロッサーが実在するのならぜひ見てみたい。2014/09/02




