文春文庫<br> 戦国 番狂わせ七番勝負

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文春文庫
戦国 番狂わせ七番勝負

  • ISBN:9784167909598

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内容説明

この結末、すべて想定外にして予測不能!
戦国時代に起きた、島津義弘、織田信長、真田昌幸など想定外、七つのストーリーを歴史小説界気鋭の作家たちが描く傑作短編集。

歴史に残るような戦国武将は、戦いに勝つべくして勝つのみにあらず。
時として味方は寡勢、敵は数倍という絶体絶命の場面を潜り抜けて来て、世に名を残したのだ。
織田信長、伊達政宗、浅井長政、島津義弘など七人の武将たちの驚愕の逆転の打開策を、当代きっての名手七人が描く、珠玉の短編アンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポチ

62
7話のアンソロジー。全話面白く読了したが、岩井さんの「婿どのの野望」は特に良かった。大浦弥四郎の野望ってこの事だったのネ・・・^^; そして箕輪さんの「川中島を、もう一度」で、後に徳川を2度も破る事になる武藤喜兵衛の、とぼけているがカミソリのような切れ味の会話がいい(^^)2017/12/21

けやき

60
戦国時代の武将の切所を描いたアンソロジー。 執筆陣は、高橋直樹、木下昌輝、佐藤巖太郎、蓑輪諒、天野純希、村木嵐、岩井三四二の七人。 木下氏の黒人弥助が主人公の「信長の首」、佐藤氏の伊達政宗の「背水の通過儀礼」、村木氏の島津義弘の「宰相の掌」がよかった。 一番のお気に入りは大浦弥四郎を描いた「婿どのの野望」。弥四郎のキャラがよかった。岩井氏の作品。2017/11/18

future4227

51
新進気鋭の時代小説作家たちによる競演。中でも木下昌輝氏の『信長の首』は絶品。信長が側に置いていた黒人、弥助の半生が描かれるというだけでもかなり斬新な視点。ここに本能寺の変のミステリーを絡めてくるあたり、短編で終わらせるには勿体ないくらいの密度の濃い話に仕上がっている。私たちの歴史観は往々にして大御所のような大作家たちが作り上げたものだが、こうした若い作家さんたちが従来とは異なる視点で新しい歴史を紡いでくれることに期待したい。2018/10/03

如水

32
小説家7人が描く短編集。いつも通り天野純希が一番!では無く(勿論面白かったですよ)岩井三四二の『婿殿の野望』。津軽の大浦弥四郎の下剋上をのんびりと、ただ計算し尽した戦略で国盗りするギャップが面白い!そして公私迄も充実させて行く、この策略家~!とツッコミを入れたくなる話でした。後は簑輪諒の『川中島をもう一度』。武田信玄の奥近習衆(若いエリート集団)が信玄の立てた越中戦略の真相を予想して行く話ですが、一切合戦シーンが出てこない!のに何だこの緊張感は・・・見抜いてたのが一人のみ、さすが武藤喜兵衛、と思いました。2017/12/13

25
いろんなタイプの作風が楽しめるのがアンソロジーのいい所。岩井三四二が好きで読みましたが、やっぱりこの人の作品は最高です。2018/09/02

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