新潮文庫<br> 命のまもりびと―秋田の自殺を半減させた男―(新潮文庫)

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新潮文庫
命のまもりびと―秋田の自殺を半減させた男―(新潮文庫)

  • 著者名:中村智志【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2017/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101301822

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内容説明

事業の失敗を、なぜ社長が命で償わねばならないのか。心血注いだ会社の倒産と深刻なうつ病を乗り越えた佐藤久男は、NPO法人を立ち上げた。自殺率ワーストの地で、民・学・官の連携により自殺者数を半減させた活動は秋田モデルと呼ばれ全国に影響を与える。絶望し、駆け込んでくる人の心に笑顔と言葉で灯をともす男を描く「生きる支援」のルポルタージュ。『あなたを自殺させない』改題。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

67
自らNPO法人を立ち上げ、自殺防止活動を行っていらっしゃる佐藤さん。壮絶なエピソードが次々と語られるが、それを受け止めてこられたのも佐藤さんご自身がどん底を味わった経験があるから。そのご人徳には尊敬の念しかわかない。同時に行政ではこういった草の根的な活動ができない現実に憤りも憶える。2017/06/04

to boy

37
驚きのノンフィクション。秋田を中心に自殺防止に取り組んでいる佐藤さん。自身の倒産の経験から経営者の自殺を防ぐ活動に取り組むことに。地域の雇用・経済に貢献してきた中小企業が倒産しとことで経営者が自殺することの不条理を何とかしようとNPOを立ち上げ活動。沈んだ太陽が下から雲を輝かせるように、残りの人生の残照で世の中の役に立ちたいという思いに心打たれました。これは多くの人に読んで欲しい一冊。2018/07/01

西

27
傾聴の本を読んだときに学んだことを、この方は見事に実践しておられる。人に相談された時に、いかに良い答えを返すかにとらわれてしまっている自分に気付かないといけない。自己満足には決してならず、相手の気持ちに寄り添うこと。相談ごとではなくても、人の話をさえぎらず否定せず聞くことからまずは始める。2017/08/20

たか

13
 自己の辛い経験を踏まえて、秋田県の自殺者を一人でも救うために、奔走した人の人生。  どんな辛いことや苦しいことかあっても自殺してはいけない。 生きてさえいれば、必ず希望がある。  人を助けることはまさに社会貢献。見習いものだ。2017/07/18

廊下とんび

3
とても良質なノンフィクションであり、良質な取材。 人間の人生はちいさなきっかけでどう転がって行くかわからない それを(運命)なんて言葉で括ってしまうけど (命の瀬戸際の相談)はまさに究極の(きっかけ)と言えるだろうな2019/03/23

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