角川ビーンズ文庫 王家の裁縫師レリン 春呼ぶ出逢いと糸の花

著者名：藤咲実佳【著者】/柴田五十鈴【イラスト】

KADOKAWA（2017/12発売）

• ISBN：9784041062883

内容説明

幼い頃に両親と生き別れたレリンは、奨学金で女学校へ通い、国の最高位・王宮裁縫師を夢見ていた。だが、全校が注目するエリート騎士・フォルスと謎の美少女転入生と出逢い、天賦の才を見出されたことで事件が…!?

フランチェスカ王国を統べる女王の服を仕立てる者は、国最高位の“王宮裁縫師”（ロイヤル・クチュリエール）の称号を与えられるーー
幼い頃に両親と生き別れるも天才的な刺繍の腕を持つレリン。女学校に通う中、全校生徒が“王子様”と憧れる騎士フォルスと出逢い、彼の支えで王宮裁縫師に挑むことに。
そんな時、王女編入の噂が流れ事件が…!?　「あなたには、夢がありますか」少女は縫い裁つ力で運命を切り開く。第15回角川ビーンズ小説大賞、優秀賞＆読者賞Ｗ受賞作!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[瀧ながれ]

裁縫上手なヒロインのシンデレラ・ストーリー。義理の親などの敵役がなんとも憎々しい 理想的なワルモノだったので、清々しくハッピーエンドを楽しみました。真面目で丁寧なヒロインの好感度の高さも、読んでいて気持ちがいいです。端切れの山をみて大喜びする場面とか、とてもかわいらしくてよかったなあ。いっぱい作品を作ってほしいなあ。タイトルの大きさとか、魅力的なチョイ役とか、続きがありそうな気配なので、楽しみに待ちたいです。

2017/11/16

[ぐっち]

裁縫師という職業で頑張るヒロイン。フォルスが最初っからベタ甘。お忍びの王女様。途中、義理の家族がそこまでひどくなくても、と思いますが、それもひっくるめて王道の少女小説らしくて良いなと。

2017/11/11

[Piichan]

イラストは好きなのですが内容を考えるとかわいい感じを抑えたほうがよかったと思います。悪役の一家はもっと存在感がほしかったですね。

2017/11/11

[紅羽]

王宮裁縫師を目指す少女のサクセスストーリー。不遇の環境から這い上がり、恋も育てていくという王道モノなのですごく読みやすいです。今巻では不遇の環境からの脱出が主だっている為、具体的な将来の展望も描けてはいませんが、今後に期待したいです。しかし恋の発展は早そうです。何だか最初から両思いっぽい(笑)

2018/04/05

[ふらこ]

最初のほうは、これぞ少女小説って感じで、ベタな流れだったんですけど。さすがに、主人公が退学→折檻→監禁とかになってくると。こ、これからどうなるのよ(￣□￣;)!!?ってなりましたねぇ。個人的には、主人公が保護された時点で。満足だったんですが、そこからお裁縫の大会まで行くなんて。どこにでもいる、普通のお嬢さんっぽい主人公だったけど。すげーバイタリティーのある子なんだなって。底力に感心しましたわ。

2017/12/06