扶桑社BOOKS<br> ばっちゃん ~子どもたちの居場所。広島のマザー・テレサ~

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価
  • ポイントキャンペーン

扶桑社BOOKS
ばっちゃん ~子どもたちの居場所。広島のマザー・テレサ~

  • 著者名:伊集院要/中本忠子
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 特価 ¥924(本体¥840)
  • 扶桑社(2017/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594078195

ファイル: /

内容説明

大反響を呼んだNHKスペシャル『ばっちゃん ~子どもたちの立ち直る居場所~』、待望の書籍化。

■内容
広島市・基町の「ばっちゃん」こと中本忠子さん(現在83歳)。元保護司。
保護司とは、保護観察官とともに、非行に走った子どもたちの生活指導や更生の手助けをするボランティアだが、中本さんは、万引きやカツアゲ、暴走行為など、非行に走る子どもたちの中に、満足に食事をしていない子どもが多いことに気づく。
「シンナーを吸っている間だけお腹が空いていることを忘れられる」
ある一人の少年の言葉をきっかけに、中本さんは無償で子どもたちに手料理を振る舞うようになった。1日3升の米を炊き、ご飯を食べていない友だちや両親の分まで弁当を持たせる。
365日24時間、30年以上にわたって自宅を開放し、子どもたちを受け止め続けた。
大人を信じない子どもたちが、中本さんにだけは心をひらき、「ばっちゃん」と呼び慕う。

更生した子どもは30年で200人以上になる。
なぜ中本さんは、これほど大変なことを続けてこられたのか。

「子どもの顔を見よったらね、せんにゃおれんようになる」

ばっちゃんの活動を8年間にわたって追い続けたNHKディレクターが、子どもたちの置かれた状況や非行に走る背景、子どもたちがやっとの思いで発した言葉やばっちゃんの行動を参考にしながら、「子どもたちの居場所」について考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

106
「ばっちゃん」こと中本忠子さん。今年受賞された吉川英治賞の式典に私も行っていた関係でお見かけした。賞金を子ども達のために使うため、きっと賞を受けたのだろう。帝国ホテルでのブュッフェパーティ、受賞者のみ座れる円卓で、ブスッと高級料理を召し上がっていらした。この本を読んで納得。団地の自宅を腹を空かせた少年たちに出入りを自由にし、自腹であったかいご飯を食べさせてきた。フードファイトの番組を見て泣く子ら。ばっちゃんはテレビ局に抗議の電話をかけたという。パーティのご馳走を前に、あの子らのことを考えていたに違いない。2017/11/24

ぶんこ

50
食べることに困っている子ども達の親は生活保護家庭が多く、年金生活のばっちゃんより高収入です。そのお金が覚醒剤、お酒、パチンコに消えていく。子どもは親を選べない。「生まれた家庭を変えることはできなくても、生き方は変えられる」とばっちゃんはせっせと料理をこしらえ、子ども目線で話を聞き、お喋りをして、居場所を提供しています。ちょうどこの本の前に、県立高校での落ちこぼれ生徒をキチンとした職に就かせて、税金を払える側の大人にと頑張っている教師たちにワクワクさせていただいたばかりです。ばっちゃんの存在にもワクワク。2018/09/11

モルテン

17
広島市で、非行少年たちを自宅にあげ、料理をふるまう「ばっちゃん」こと中本さん。30年超その活動を続けてきたばっちゃんを8年にわたって取材し続けた作者のルポ。/広島市基町という(おそらく)事件数の多い地域で、配偶者を早くに亡くした(つまり理解を求める家族がいない)方で、加えて少年たちへの想いにあふれた方だからこそできた偉業だと思う。一方で、おそらく同じくらい少年たちを想い、身銭を切って活動されている保護司さんは全国にたくさんおられる。その方々のことを考えながら読了。少年への接し方について背筋を伸ばした。2017/11/19

すぱちゃん@失敗することよりも、 挑戦しないことのほうが、格好悪い

16
広島には通称「ばっちゃん」と呼ばれる中本さんというひとりのおばあちゃんがいる。人々は「広島のマザーテレサ」と呼ぶ。ばっちゃんは行き場のない子供たちのために40年にわたって自宅を解放し、手料理を振る舞い続けた。不良少年少女たちに「お腹すいとるん?」と。子供たちは「ばっちゃんだけは信用できる」、「ばっちゃんを裏切る訳にはいかんと」。このひとりのおばあちゃんが何故子供たちに信頼され、子供たちの社会復帰に貢献できるのか?子供たちは大人の何処が信用できないのか。何度も涙しながら読んだ。今、社会は何をすべきか考えよう2019/11/18

なかちゅう

11
図書館返却前に再読。ところどころメモを取りながら読み進める。ラストの方の「排除する社会の危険」の章が印象に残った。感覚と感情で物事をとらえることを否定はしないけれど、そこには落とし穴がある。生半可な知識での理論武装は時として犯罪行為を助長する。きちんと深く「知る」必要性をつくづく感じた。人間という種が選んだ「社会性」という「生存戦略」についてと、ノルウェーの刑務政策についてもっと詳しく知りたくなった2018/01/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12386671
  • ご注意事項

最近チェックした商品