創元推理文庫<br> 穢れた風

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創元推理文庫
穢れた風

  • 著者名:ネレ・ノイハウス【著】/酒寄進一【訳】
  • 価格 ¥1,425(本体¥1,296)
  • 東京創元社(2017/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488276096

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内容説明

風力発電施設建設会社のビルの中で、夜警の死体が発見された。一見、階段を踏み外したための事故死に思われたが、監視カメラに侵入者が写っていたことで、にわかに殺人の様相を呈する。奇妙なことに、社長室のデスクの上になぜかハムスターの死骸が残されていた。これは一体何を意味しているのか? 風力発電の利権をめぐって次々に容疑者が浮かびあがり、さらに第二の殺人が。再生可能エネルギーにかかわる国家的犯罪なのか? 人々の欲望と、巨大な陰謀に呑み込まれる刑事オリヴァーとピア。〈ドイツミステリの女王〉による新たな傑作が誕生!/解説=大矢博子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

334
今までで一番面白かったかもしれない。事件自体にインパクトはあまりないものの、運動家の腐った裏側の描き方や、社会問題の扱い方が秀逸。そしてオリヴァーの無能がピークに達してラストではなんと!と思わせといて、どうせ次作では、さらっと終わったこととして流すんだろうなとだんだんわかってきた。その人物がそうだったの?という、めずらしくミステリっぽいサプライズを終盤に用意しているが、それは気づかなかった警察の落ち度でしかないよねという程度のもの。そして毎回、無意味にピアが事件関係者にときめくのは一体なんなんだろう。2025/04/05

ヴェネツィア

328
<刑事オリヴァー&ピア>シリーズ第5弾。今回はドイツ(ヘッセン州)の風力発電を巡っての事件を核に物語が展開する。推進しようとする側も内部に事情を抱えており、一方の反対派もまた一枚岩ではない。そのあたりの様々な思惑と、オリヴァーの個人的な問題とが綯い交ぜになって描かれてゆくのだが、今回はそれがやや煩雑に過ぎたのではないだろうか。ことにオリヴァーの個人的な事情は、刑事のそうした私的な側面を描いても来たシリーズのこれまでの延長上にあり、それが読者をひきつけてもきたのだが、今回はいささかうんざりもさせられた。2024/05/19

ゆいまある

101
5作目。シリーズ中一番面白かった。風力発電所を巡る利権と、地球温暖化のデータを捏造する科学者(これはフィクションだけど、実際は温暖化してますよね?)登場人物全員腹に一物持つものばかりで、最後まで真相が分からずハラハラ(こういう推理小説好きで、こんなんばっかり読んでます、最近)。オリヴァーは離婚してからボロボロで、今回は恋に落ちて戦線離脱。全く使えない。ピア一人で解決。社長の机に置いてあったのはゴールデンハムスターではなくて、ドイツにも生息して絶滅の危機にあるクロハラハムスターでは?続編も楽しみです。2019/10/23

ひで📚🏈

85
576ページに圧倒されて何度挫けそうになった事か…多分途中の内容は忘れてる気がするんですが(汗)オリヴァーのダメっぷり継続中…本当にベルリンに行っちゃうのか⁉️オリヴァーは復活するのか⁉️等々、次作以降に期待です。マルクのの純粋さがかわいそうで…若干読むのか辛かった。2020/07/24

ぶち

85
風力発電の利権にからむ事件を題材にした本書は、再生可能エネルギー先進国のドイツらしい警察ミステリです。殺人、暴動、放火、詐欺など、盛りだくさんな上に、利権に目がくらんだ人間、利権を得た人間に嫉妬する人間、復讐に燃える人間などが入り乱れ、話しは複雑化していくばかりです。加えて、登場人物たちの視点を切り替えながら進む展開に、ある人物の視点では見えなかったものが別の人物には見えていたりで、読み進んでは"あっそうか" と前に戻り、読んでは前に戻るの繰り返しの読書でしたが、それもまた楽しかったです。 2018/11/02

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