講談社+α新書<br> 知っているようで知らない夏目漱石

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講談社+α新書
知っているようで知らない夏目漱石

  • 著者名:出口汪【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 特価 ¥330(本体¥300)
  • 講談社(2017/10発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062915076

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内容説明

生誕150年に贈る漱石入門の決定版! 気になってるのになかなか入っていけない漱石の作品世界の「読み方」をやさしくナビします!日本人なら一度は作品を読んだことのある文豪の知られざる生涯と、周辺人物の興味深い人間模様、そして代表的著作がすっきりわかる本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

73
漱石氏への愛情に溢れる著者。主観的読書から離れ、客観的な漱石文学の考察が、本書の主旨。但し、主観性を大事にしたい私の場合、記載作品を読破してから本著に目を通すことを推奨。首題の切り口の1つである「非人情vs.自然」や、「道徳vs.自然」といった対照性。精神性と宗教性が交錯し、辿り着いた『則天去私』という感。”明治の精神”の件も印象的。興味深いのが『門』の”人称”の件。そうなんだっけ・・・と、『門』を手に取り検証。確かになぁ。(著者には失礼ですが)読後、改めて主観性を大切にしたいと感じた。2019/04/04

kawa

32
読み友さんのレビュ-で。偶然なのだが、電子書籍「夏目漱石大全102集」を読書中で、後期の「こころ」を同時位で読了。漱石作品群のおおまかな位置付けが把握できる良書。曰く、「~猫である」や「坊ちゃん」のような前期作品は、ユ-モア&ぺーソスを基調に勧善懲悪型読み手フレンドリ-作品。後期「彼岸過迄」「行人」「こころ」は、孤独、人間とは何か、保身・エゴ等、人の根源的問題に真正面からぶつかる作品、との切り分けがクリア-。(コメントへ)2021/08/05

ホシ

15
今年初めに『こころ』を読んで思った疑問点。なぜ、漱石はKを真宗寺院の子にしたか?私の中で答えが固まった気がする。真宗の教義は「人は善人だから悪を作さないのではない。条件が揃わないから悪を作さないだけである。条件が揃えば、人はどんな悪事だってやってのける」だ。この点は漱石も異論なかっただろうと思う。問題は次。「そういう者を阿弥陀仏は救う」だ。これは理論や常識を超えている。漱石は、これに納得できなかったのだろう。あらゆる事を理詰めでないと納得できない漱石にとって、真宗の教義は受け入れ難かったはずだ。(続く)2017/12/04

エリナ松岡

10
代表作からいいところをたっぷり引用しているので、ある意味漱石ダイジェストと言った感じでした。今となっては十分ウンチクは語れるし、大学受験で漱石の文章出てきても何とかなりそうな気さえします… まあ、でも一冊ぐらいは作品丸ごと読もうかとは思います。『吾輩は猫である』か『三四郎』か、晩年のも一つは読んでみたいとこです。2021/07/29

なななな

8
とても読みやすい本で、本当に1日で読んでしまいました。" はじめに”にも「本書は一冊で漱石文学の全貌が分かる手引書である」と書いてありますが、まさしくです。その分、完全にネタバレ集なので、一度は読んだ方のほうがお勧めだと思います。そして、また漱石先生の本が読みたくなります。2018/03/12

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