内容説明
爆笑問題結成30周年特別記念刊行!
ますます混迷を極める世の中。
爆笑問題は時代時代に微妙に変わっていく雰囲気を窺いながら、常に一番ギリギリを狙って漫才を続けてきた。お笑いにとって「政治」や「社会」とは何か。いったいこのひどい現状をどう笑えというのか。太田光が「世の中がどう変わろうと、人を笑わせるものを書く」ことを意識し、24年間、一月も休まずに書いてきた「日本原論」。答えはここにある。
『自由にものが言える時代、言えない時代』から3年。太田光が執筆する時事ネタ漫才、「爆笑問題の日本原論」シリーズ8冊目。今回は2015年5月から2018年8月までの4年分をまとめた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hammer.w
18
ここ数年の歴史(日記のようなもの)を読み返しているようで、とても清々しいです。時々、上手いツッコミや返しがあると、こちらがうれしくなります。2019/08/06
りょちみ
13
爆笑問題は過激なところもあるけど、その時に話題になっている時事ネタが面白い。タイトルだけで気になって読んでみました。こうして振り返りながら読むと、2015年以降も政治家の事件と薬物問題は多いなあと感じます。あとは芸能人の不倫など、個人的にはどうでもいいなと思うニュースも多いです。ただそれらのニュースを爆笑問題が面白おかしく取り上げることで興味が出てくる。もっと真面目なことを言うと若者が政治に関心を持つキッカケになるといいなとも思う。2019/04/06
つかほ
11
日本原論から20年以上が経つことを考えると感慨深い。2019/02/11
anken99
7
爆問の原論シリーズは愛読していたが、とんと単行本が出なくなって久し。その間も媒体は変われど、連載は続いていた模様。本書には2015-2018年の連載が収載されている。太田の妙な食いつきや、田中の絶妙な突っ込みは健在。時代を振り返るにあたって、ふたりの掛け合いは最高の教科書となることは間違いない。このスタイルは、やはり爆笑問題の王道であり、それを味わうことのできる貴重な一冊であることは間違いない。2023/05/07
権力の美学
7
爆笑問題の日本原論の1冊めの単行本は当時中学生だった自分に非常に大きな影響を与えた一冊だった。冒頭の細川首相の辞意表明に対してオナニーしてたのか、というネタに腹が捩れるほど笑ったのを覚えている。まえがきにある通りネタは「疲れたサラリーマン読んでが頭を使えず笑える」というのが前提にあり、くだらないし下ネタも多い。二十年近くの連載で当時と同じようには笑えなくなったけど(何せ自分が大人になったので)、普通に声を出して笑ってしまう。今の掲載紙が右翼雑誌というのも驚いたが、末永く続いてまだまだ単行本を出して欲しい。2018/11/18