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内容説明
江戸時代のとある村。木を切り草を刈って生活する村人たちの前に1人のお奉行さんが立ちはだかりこう言った。「幕府が出した“土砂留令”に従い木の伐採や草刈りを禁止する!」 確かにこの頃の江戸の人里近くの山は“はげ山”ばかり。はげ山は、土砂崩れ・洪水・干ばつなどの悲劇を生み続けていた。 …ただこれに村人たちは大困惑!なんとかこの藩令を逃れたい!そこで村人たちがとった仰天行動とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネムコ
22
読メのオフ会で普段行かない駅に出かけた記念に、駅前の本屋さんで購入。寺社の建立や稲作の肥料のため木や下生えを刈られた山は、本来の保水力を失い、雨が降ればたやすく土砂災害を起こす。それを憂えた幕府は土砂留令というお触れを出し、それを実施するために土砂留奉行を置いた。しかし工事費はすべて村持ちだったため、執行はこんなんを極めた…。子供の頃読んだ漫画百科事典(「昆虫のひみつ」とか)を思い出しました。ストーリーは化け狸や化け狐が出てきたりしてファンタジー風味。でもキャラが立ってて面白かったです。大人のおとぎ話。2014/12/13
ワダマコト
13
江戸時代には今の日本に通ずるエコ政策があった。それが土砂止め。稲の生産には当時、肥料として草が使用されていた。収穫を増やすためには田んぼの面積を増やさなければならないから、当然刈り取られる草も比例して増大する。草がむしられるスピードに対して増殖する早さが遅いために、荒れてしまう山が多かった。そこで登場したのが本書のタイトルにもある「土砂どめ奉行」である。2015/02/02
眞墨
6
旅行先で草木の少ない山や丘を見ると「大丈夫?」と思うくらいには砂防についてくわしい土地に住んでおります。急な川が山地を削り、堆積した土砂が田畑や河口を埋める。そんな国だからこその土砂どめですが、やはり農民は反対するよな…土砂留めに成功した土地は少ないそう。今日の緑の山々が誰かの労力あってこそ、と思わずにいられない話でした。そしてやはり青木さん…人外必須(笑)。2015/08/01
なみキミ
4
もし幕府や藩が費用出してたら土砂くずれは違ってたのかな。困るのは一般市民という構図は今も昔も変わらんのか。2016/10/16
みい
4
再読!狐娘のお紺ちゃん可愛いですvvあと、利兵衛のツンデレ具合がたまらんよ。最後の最後でデレるこやつめ!散々わたしらをヤキモチさせおって!!(笑)2015/01/23
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