内容説明
生死の淵から生還した産業医・IT研究者自らが、その実体験と克服手法を具体的・論理的に説く。また、優秀なIT技術者ゆえの過労死、神経障害をいかにしてなくすか会社組織としての対応方法を、ITを知り尽くした産業医としての立場から考える。体調管理が必須な技術者、労務管理、プロジェクト管理、経営者、必読必携。
目次
第1章 IT企業における産業医学
第2章 IT技術者と健康
第3章 わが国のIT産業の実態
第4章 IT産業の技術者を大切にする
第5章 IT企業の未来について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gill
6
「IT技術者諸氏は、肥満、睡眠不足、喫煙、過労、疲労、過食、飲酒など、動脈硬化を進行させるに十分なリスクを保持しており、心筋梗塞のリスクのオンパレードである。」、「カーネルダイエットに敏感な彼らが、自らのダイエットに鈍感なのは、『超人にしかわからないほどのストレス』を『食欲などの快楽』によってバランスを取ろうとするからかもしれない。」...。 三十代を迎えて仕事・趣味だけではなく健康にも意識を向けようと自分を変える中で、心に突き刺さる内容ばかりでした。僕は血圧を上げないよう減塩を意識することからかな…。2023/01/04
f/k/a 上海
3
もっとIT業界にフォーカスした実例や統計に基づく内容かと思ったが、前半2/3を占める2章までは産業医の視点で書かれた健康一般の話で具体的なIT技術者への言及は少ないし、後半は逆にIT業界一般の話から情報開示制度改正の提案が唐突に出てくる。著者のダイエット体験記とか本当にいらない。面白おかしく書いてるつもりらしいがちっとも面白くないし。 2019/09/21
松
1
著者の経験等に基づいた現在の技術者の健康問題(何が原因でどうなるか)と業務上の工夫が書かれている ただし後半は経営戦略等の話になるためタイトル詐欺感が強い それと「技術力を正しく上げてリソースを有効活用しろ」という結論がどうも見え透いてしまいますが、襟元正すにはいい切っ掛けになると思います2019/12/21
reduce
1
生きるために働いているんじゃないのかと思うけれど……。2019/02/23
satob
0
「お前らカーネルダイエットはできるのに自分のダイエットはできねぇ」とか書いてあってなかなか面白い。「多施設共同試験」というやつは、組織内でソフトウェアの開発方法を統一してノウハウを貯めたり再利用性を高めたりするのに似てる。2025/02/17