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内容説明
新聞は終わったメディアなのか。作為、不作為による新聞の「嘘」とそれが与える世論や社会への影響を分析。「ポスト真実」時代に、どのように新聞報道に向き合えばいいのかを説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zag2
24
著者は朝日新聞の元記者ということだが、朝日新聞の現状に対しても公平に見ている感があり、好感が持てる。取り上げている様々な新聞記事の問題点には、なるほどと思うことが多かったが、あまりに多くの話題が盛り込まれていて、一冊の本としてのストーリーが見えない感じ。この本は何を訴えたいのか、新聞読者への啓蒙なのか、新聞社の姿勢への警鐘なのか、なんとなくスッキリしない読後感でした。2024/02/23
hk
21
本書の中で余談風味に書かれている箇所を、巻を置いてから反芻している。 「パリでテロが起き500人の死傷者が出ると大ニュースになる。だがシリアで3万人の民間人が死傷してもベタ記事にしかならない。この非対称性こそがテロの苗床になってはいないか?」 という著者の問いかけがそれだ。こうしたバイアス報道はまず利潤追求や企業論理ありきの「報道企業」としては致し方ないだろう。他方社会の木鐸や政権監視を本分とする「倫理組織」としてはもってのほかだ。翻って資本主義はすべての分野に市場の原理を持ち込むことをよしとする。だがメ2018/03/02
那由田 忠
20
朝日新聞の元記者。新聞各紙の紙面や社説、記事の取り上げ方を比較してコメントする。いわれる政治傾向での予想と意外に異なる紙面があるのが面白い。『朝日』の吉田証言と吉田調書について、誤報や誤った対応について詳細に述べる。その他、朝日の妙な報道姿勢について厳しめに取り上げる。結論として、スローにこだわって新聞の質を高めよと言う。しかし冒頭では、ヒラリー圧勝予想が外れたのを新聞の敗北と評価する。トランプ勝利確率が20 %あったし、寸前のFBIの動きを考えると、敗北とは全く言えない。数学的思考が苦手なのだと思った。2019/10/30
oooともろー
9
これからの新聞の役割は?「ファースト」から「スローニュース」「スローヒストリー」へ。権力に迎合するような権力監視機能を捨てた新聞・マスコミに用はない。2018/06/21
onepei
4
読者は記事のウラを読む。新聞は主張と事実の区別を。2018/01/08