内容説明
ベストセラーの後、人気キャスターと息子は。
2016年2月に発売した『112日間のママ』は、多くの読者が涙し、ベストセラーとなりました。
妊娠中に乳がんが発覚した妻が出産後3ヶ月で亡くなるまでを書いた著者。息子を育てながら、キャスターとして週5日の生放送出演と土日を利用しての講演活動を続けていましたが、20キロもやせ、笑えていない自分に気づき、2017年1月に読売テレビを退社。今は週4から5回の講演を続けています。妻をなくしたあとの孤独、子育ての大変さ、退社の決意、今の心境などについて本書で初めて綴られています。
息子が夜中に発熱したのをどうしたらいいか、振りかけご飯しか食べないが大丈夫か、駄々をこねられて亡妻ならどうしたかと途方に暮れる・・シングルファーザーの毎日は不安が続きます。
本人はもちろん、家族ががんになった時から「大変ですね」と気を遣われる存在になってしまっているのを感じ、孤独を味わうことになる。著者はそんな多くの人を元気づけるためにも、たくさんの同じように苦しんでいるかたたちと出会っている講演のこと、成長した長男の可愛いやんちゃぶりに、やっとみんなで笑うようになってきた日常を語ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
49
ずっと番組を見ていたので、奥様の件、その後のシミケンの奮闘、痩せてしまった姿なども画面を通して知っていた。キャスターの仕事を辞めてまで講演活動をする意味が今一つわからなかったので読んでみた。 パパ業とキャスターと講演の3つのうち、替えがきくのはキャスターだと考えて決断したそうだけど、他に道はなかったのかな。子育てをサポートしてくれる人もいたのにもったいないと感じてしまった。完璧主義で頑なだと感じるけど、それがシミケンなのでしょう。 シングルファザーに対する社会のフォローが少ないことがよくわかった。2018/01/08
milk tea
49
「112日間のママ」の続編。奥様に「会いたい、けど会いに行かん。会いたい、ごめん。」という言葉には胸が詰まる思いを感じました。清水さんはやるべきことがあるんです。あなたじゃなきゃできないことが。踏ん張りどきです。奈緒さんも同じことを思っているはずです。2018/01/04
よこたん
48
“自分が弱いと認めればいい。自分が辛いと愚痴ればいい。わかっているけど、できない。カッコ悪いとわかっているのに、カッコつけてしまう自分がいる。” ほぼ一年前まで、関西の夕方のニュースの顔の一人だったシミケンさん。辞められた時は寂しかった。妻を喪い、乳飲み子を育てながらのキャスターの仕事は大変の一言では済まされないものだった。とても全ては出来ない。考えた末に、自分にしか出来ない(代わりの人がいない)ことを選ぶ。志を胸に講演活動を続ける父の背中を、幼いながらも息子さんはきっと見つめているだろう。2018/01/07
ちゃんみー
43
大事な人がずっと目の前にいるとは限らない。当たり前が当たり前でなくなってしまう日がくるかもしれない。その言葉を心に刻んでおきます。女手ひとつで子どもを育てるのも大変だが、男手ひとつもまた大変なり。発信力のあるシミケンならではの活動に脱帽です。奈緒さん、シミケン頑張ってるみたいだよ。(お二人とも面識ないけど)2018/02/09
ドリル
39
関西では知らない人はいないくらい有名な元キャスターの清水健。前作は奥さんとの出会いから、亡くなるまでが書かれていて、涙なしには読むことが出来なかった。本作は奥さんが亡くなった後の仕事と育児の葛藤が書かれている。私も幼い娘を持つ一人の父親だから、育児の大変さも少しはわかるが、一人で育てることが出来るか?と問われるとかなり難しいと思う。なので、妻には感謝しなければとあらためて思った。シミケンの講演を一度聞いてみたいなあーと思った。前向きな内容なので、涙は出なかったけど、勇気が出た。(★★★)2018/07/25
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