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内容説明
「今から100年後」のお話としてはじまる、くすのきしげのりさんの空想科学童話です。宇宙ベーダ帝国は、高度な技術と、それによって生み出された兵器の力により、全宇宙の生物がいる星という星を征服してしまっていました。しかし、ただ一つ、地球だけは征服できていませんでした。そこで地球征服会議が開かれましたが、その際、一人の少年が立ち上がってイーダ大王にいいました。「まず地球の人間たちの心をやさしい心に変えておいて、そのあとにわが宇宙ベーダ帝国が征服するというのはどうでしょうか」。この少年こそは天才科学者・ホープ博士で、人間の心を変える「ニコニコ・ウイルス」をつくっていたのです。イーダ大王は、その考えを採り入れ、早速、「ニコニコ・ウイルス」を地球にばらまきます。ところが……。スリリングなお話を通して、平和であることの尊さ、大切さを自然に学べる本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
宇宙征服をするのにあと1歩のイーダ大王。でも地球を傷つけずに征服したい。そこでニコニコ・ウイルスをまいて思い通りにしようと企む。集められた科学者の中にいる天才少年科学者ホープ博士の提案で。 時間があったのでさわりだけ読み聞かせ。子ども達が一番気になった本だったので。2018/07/17
ほんわか・かめ
11
次男一人読みの隣で盗み読み(笑)。好きなんです、このお話。コロナ時代、甥っ子にもプレゼントしたいと思うんだけど、どう?と聞くと「簡単すぎるかも。でもいいお話〜」。だよねー。安心のくすのきしげのりさんの作品。2020/08/26
海星梨
6
KU。主人公のホープが外見から生い立ちまで厨二設定網羅してるのがおもろい。まぁ、でもこれやってることバイオテロやからな……。SF短編なら、強力な副作用がわかってバッドエンド匂わされて終わるやつ。しかも、「いいことですよね」っていう思想の押し付けが戦争とか悲劇の種だったりするし……。戦後のMARとか。原子力の平和利用の弊害、ほんとマジで代償が大きすぎるよな。2024/11/12
shiho♪
4
3年の次男と2人読み。生命の危機を脅かすウイルスより、皆が親切になるニコニコ・ウイルスならどんなに良いことか…。 親的にはすごーくいい話なんですが、次男にはちょっと教訓臭かったのか、反応はイマイチでした。 まぁ、教員だったくすのきさんはそういう作品多めですね。2020/05/31
食欲魔人
4
なんだかモヤモヤする話だったかも。みんながにこにこ仲良しで美しい姿のままの地球。それは掛け値なしに素敵。でも、このウィルスに抗体ができてしまったらどうなるんだろう…不安。ウイルスに頼らずそんな世界にするためにはどうしたらいいかなー。2016/12/09