内容説明
「昔から苦手」「とにかく時間がない」……それでも家族のために気力を奮い立たせて、毎日台所に立つ女性たち。一体、どうすれば料理への苦手意識を克服できるのか? その歴史をひもとき、「スープの底力」「楽しい保存食」「便利な常備菜」といった先人の豊かな知恵に今こそ学ぼう。女性の社会進出と現代の台所事情、「一汁一菜」より大切なこと、料理がつなぐ人間関係など、好きな人も苦手な人もあらためて考える料理論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
63
タイトルをみてすごく興味がわいて借りたが、内容とタイトルが少し違う。現在では様々な加工食品が誕生した。ってとこから海外、世界の食生活に対しての歴史の内容に飛んでしまった。違うだろ〜そっち側に飛んでしまったか〜(;-ω-)ウーン2019/11/06
香菜子(かなこ・Kanako)
35
料理は女の義務ですか。阿古真理先生の著書。料理が女性の義務であった時代はとっくの昔に終わっています。女性の社会進出が進んでいる今の時代で女性が料理下手、料理苦手であっても恥じることはないし、非難される理由もありません。それに料理は男性も女性も義務感でするものでなく、料理をしたいと思う人が前向きな気持ちで楽しくすればいいもの。2019/01/13
ほう
31
タイトルと書かれている内容が、こんなに違う本って初めて読んだような気がする。何でこのタイトルにしたのかな。スープや保存食、常備菜などのルーツ、形態、作り方まで詳細に調査された様子が、第4章まで書かれている。タイトルを変えて、ここまでで一冊にすれば良かったのではと思ってしまった。2024/05/26
カッパ
24
女の義務ではないと思う。義務にして苦しむならしなくて良いと思う。でも確かに料理は文化を作ってきた。栄養摂取以上の何かがあるのだと思う。それもまた確かなのだと思う。私は料理が苦手だけどね、、、小林カツ代さんの本でもみてみようか。2017/12/02
rico
22
挑戦的なタイトルだけど、内容は穏当。筆者は歴史的背景や社会の状況もふまえて、暮らしに必要な日々の営みをみんなで分かち合うことの重要性と楽しみを説くが、押し付けがましさは感じない。私自身は女子のみ必修だった家庭科がきっかけで、料理含む家事全般に敵意を持っていたクチだけど、もったいないことしたかも。たまには、インスタントでないお味噌汁、作ってみようと思います。2017/11/02