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内容説明
「男装の麗人」は日中のはざまで不器用にもがいた
男装の麗人とも、東洋のマタ・ハリとも呼ばれたその数奇な一生を、
新進女性シンガーソングライターが十年以上の歳月を費やして探り当てた「川島芳子」の実像。
東大修士論文を元に描き尽くした一女性の数奇な生涯。
日中のはざまで妖しく乱舞し、無器用にもがき、遂には刑場の露と消えた「男装の王女」川島芳子。
「武士道精神が消えたから、日本は滅びた」という最後の指摘は何を意味する?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメヲトコ
8
2008年刊。清朝の王族に生まれ、アジア主義者であった川島浪速の養女となって日本に渡り、清朝の復活を夢見て活動した川島芳子の人生を追った一冊。「男装の麗人」としてのイメージが強く、マスメディアでも好奇の目で取り上げられることが多かった彼女ですが、後半生を見ているとむしろ女性性をしたたかに売りにしつつ男性を渡り歩きつつ活動の資金源としている印象です。日中のはざまで彼女なりに両者の和を求めるという見立ては分かるのですが、そのために彼女が具体的にどのような戦略を持っていたのかがもう一つ見えてこず、ややモヤモヤ。2024/05/23
bittersweet symphony
3
寺尾紗穂さんが自身の修士論文をもとに書いた川島芳子の評伝。修士論文というのは一般的に必要以上に枝葉末節が付加される訳ですが、その辺が如実に残っているのは残念ですね。文学系学部であるため歴史学的な読物としてのそれを想定して読むとちと欲求不満が残る内容ではありました。逆に評伝的な部分をもっと抑えて本書中盤のメディアにおける川島芳子イメージに関する部分をもっと充実させて書いたほうが面白いものになったのではないかと思えます。2009/05/26
富士さん
3
川島芳子という人への単なる物見高い興味から、何気ないく手にとった本を何気なく再読。丁寧に読むとなかなかの良書でした。男にとっては女、女にとっては男装の麗人。日本人にとっては中国人、中国人にとっては満洲人。軍人にとっては一般人、一般人にとってはスパイ。無数の範疇の中の、エアポケットにちょうどはまり込んだような人生、これを表現するのにエトランゼというキーワードは最も適切です。アジアは優秀な日本人に指導されるべきだ、だが日本列島に日本人は住んでいない。エトランゼだからこそ得られた秀逸な視点だと思います。2015/07/02
yori
2
★★★★☆ 男装の麗人として有名な川島芳子。その人生は数奇としか言いようがない。それにしてもこの本を書いたのは20代の女性でしかも修論というから驚き。。ってか、何で修論が本になるの!? すごいなぁ2011/08/18
4610
1
図書館本 この時代の歴史や人物の関係性等知識がないと理解が難しいと思う。新書だが初心者にはなかなか手強い本2021/07/26
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