新潮選書<br> 文学のレッスン(新潮選書)

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

新潮選書
文学のレッスン(新潮選書)

  • 著者名:丸谷才一【著】/湯川豊【聞き手】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 新潮社(2017/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106038013

ファイル: /

内容説明

長篇小説はなぜイギリスで、短篇小説はなぜアメリカで発展したのか。エッセイという形式はどのようにして生まれたのか……小説から詩、エッセイ、伝記、歴史、批評、戯曲まで、古今東西の作品を次々に繰り出しながら、文学の大山脈を奔放自在に探索し、その真髄に迫る。湯川豊による「最晩年の十年」を新たに加えて選書化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきあかね

24
 短編小説、長編小説、伝記·自伝、歴史、批評、エッセイ、戯曲、詩といった文学に関わるあらゆる分野についてのインタビュー集。丸谷才一の該博な知識とユーモアある語り口に魅了される。 作中人物の魅力、文章の個性、筋(ストーリー)という3つのポイントから「長編小説」を評価し、学問(内容を伝達する力)の円とエッセイ(文章の歯切れの良さ)の円の重なり合う部分として「批評」を捉える。 こうした大きな理論、枠組みを提示する一方で、豊富な例示や引用によって奥行きと瑞々しさがもたらされている。⇒2020/03/22

てら

11
読了ではないが、一時停読。丸谷氏の晩年の様子が書かれていると知り読んでみた。なるほどそんな人だったのかと人柄がわかるものだった。丸谷氏の本は、切り口が意外、多彩すぎて一読では消化しきれない事が多い。どの評論も読むと本が読みたくなってくる。また読もう。2024/08/26

amanon

7
インタビュー形式ということで、さらっと読めるものの、その内容は恐ろしいほど重厚。恐らく字面だけを目にして理解した気になった箇所が少なからずあるのでは…と遅れてしまうほど。他の人も述べているとおり、とにかく丸谷氏の文学への深い理解と膨大な知識に圧倒されることしきり。未読の本はもちろん、既読の本の読みについても、自分の読みの浅さについ恥いってしまう。そして、本書の内容が、単に丸谷氏の博覧強記ぶりに根差すものではなく、氏の周到な用意が背景にあったという逸話も印象的。後、氏の晩年のエピソードが何とも重たい。2024/05/25

原玉幸子

4
網羅している書物と解説の深さが圧倒的。対談形式が読み易い上に批判の背景に説得力があるので、結果良書の推薦が際立つことになっています。2015年は同氏の推奨本を少し追ってみようかな、と思いました。(◎2014年・冬)2019/12/14

ろへい

3
短編小説・長編小説・エッセイ・歴史書・戯曲・詩など、文学に関して縦横無尽に語ったインタビューを収録。知識が浩瀚すぎてほとんど理解が追いつかなかったが、良いブックガイドになるはず。日本では敗戦後の国民全体が不機嫌な中で近代文学が始まった、だから近代日本文学では悲しく重苦しい筋書きが高く評価されてきた。著者はそのカウンターとして、明るく幸福な作品を評価しており、まさに慧眼だと思う。短編小説では本歌取りのような形で、読者の共有知識に訴えることで作品世界を大きく広げることができる。教養を広げてから本書を再読したい2025/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11672094
  • ご注意事項

最近チェックした商品