一つ屋根の下の探偵たち

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一つ屋根の下の探偵たち

  • 著者名:森川智喜【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 講談社(2017/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062937597

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内容説明

“なまけものの探偵”と“働きものの探偵”、二人の探偵とハウスシェアを始めた新人エッセイストの浅間修は同居人の探偵を対決させて、捜査についてルポルタージュを書くことに。奇妙な密室で男が餓死し、その床にはアリの巣のような穴があいていた「アリとキリギリス事件」に遭遇。ルポに採用されるのは一人だけ。勝負を面倒がる探偵・天火隷介を、真面目な探偵・町井唯人が説得し、二人は対決することに。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

85
イソップ物語「アリとキリギリス」を背景に、要はアリの様にコツコツ型の推理方式と、キリギリスの様な遊び人を天才型の推理方式として競わせる物語。ある旅亭経営者が、敷地内の山のコテージで餓死した。不思議な事に扉は中から数字錠で施錠され、被害者はその数字を知っていたのだ。2人の捜査や推理の違いは興味深い着眼点ではあるが、どうしてもコツコツ型の捜査を描く事が多く、バランス的に偏りが気になる。トリックも短編向きに思えるし、真相と少々違うが簡単な推理は出来てしまう。設定の考え方は面白いのだが、次回作があれば期待します。2022/06/02

hnzwd

36
スランプに悩む作家が、不振脱却のため環境を変えようと、アリのように勤勉に働く探偵・町井とキリギリスのように推理力で勝負する探偵・天火とのシェアハウスを始め。。導入までは面白そうな設定でしたが、いつもの変態設定の方が好みだったかも。。新シリーズになるのかな??2017/10/04

マッちゃま

26
蟻とキリギリスの様な事件に蟻とキリギリスみたいな探偵2人が推理合戦しながら謎解きしていく…のかな(笑)森川氏らしいペースで進むミステリ。コツコツ頑張る蟻探偵が勝つか?閃きのキリギリス探偵が勝つか?いろいろ予想しながら読み進めていましたが、ある意味で見事な着地点だったのかも知れません。その狙いからするならヨシなのかも知れませんが、勝手に思い描いていた展開からすると「短編か中編くらいで良かったんじゃねえ?」的なダラダラ感も感じちゃいました。作者の狙いを感じ取れず申し訳ありませんな読み手でした。2017/10/03

カノコ

25
怠け者と探偵と働き者の探偵。アリとキリギリスのような二人の探偵が挑むのは、開けられるはずの数字錠の部屋で餓死した男の謎。謎の設定もすごく興味深いし、キャラ設定も読んでいて楽しい。「アリとキリギリス」というモチーフを引っ張りすぎとは思うけれど、二人のタイプの違う探偵の捜査方法は面白いし、思わず応援したくなってしまう。謎自体の真相も、一歩間違えればバカミスになりそうな脱力系ではあるけれど、個人的には好きなタイプ。ただ、やっぱり物語の引力は、既存シリーズの方が強いかな…。短編集の方がキャラの魅力が引き立ちそう。2017/10/20

ほぼ一日一麺

13
地道で勤勉なアリ探偵と天性の発想力のぐうたらキリギリス探偵が、とある事件をめぐって捜査対決するという構図。寓話アリとキリギリスを背景に、アリ探偵が勝つのかはたまたキリギリス探偵かと見せ所もあるという構図。構図は良いと思う。期待した。とても期待した。しかし!あ~んもう、なんということ!?なぜ?どうしてこうなった?作者の書くゲス探偵こと名探偵三途川理シリーズはかなり好きなんですが、こちらは、、、(+_+)。2019/09/26

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