95歳まで生きるのは幸せですか?

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95歳まで生きるのは幸せですか?

  • 著者名:瀬戸内寂聴/池上彰
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2017/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569836751

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内容説明

「老後」と呼ばれるほど長生きできたとしたら、生きているだけで儲けもの。老人らしく生きる必要はない。自分らしく生きよう――。波瀾万丈の人生を送ってきた95歳の作家、瀬戸内寂聴に、ジャーナリストの池上彰が「老後の心構え」について聞く。 内容例を挙げると、 ◎出家をして余生を生きるのがラクになった ◎歳を重ねて、ますます体が肉を欲する ◎楽しみを見つけたら、病床の鬱が吹き飛んだ ◎いただいた命だから大切に生きる ◎長生きをして何をする? 何歳まで働く? ◎「老い方のレッスン」があったら何を学びたい? 等々 また、池上彰氏はあとがきで次のように述べる。 「“豊饒な人生経験”を経たからこその言葉の重み、寂聴さんの一言一言に私たちが頷くのは、そんなところがあるのではないでしょうか」(「おわりに」より)。超高齢社会を迎える日本で、長生きすることは本当に幸せなのか? 誰もが避けることのできない「老い」や「死」について考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

55
95歳まで生きるのが幸せかどうかは人によるし、条件によると思う。寂聴さんはこれまでやりたいことはやってきたし、いつ死んでも悔いはないくらい達観していらっしゃる。95才でも頭脳明晰でお金の心配もなく、家族ではないが身の回りのことをあれこれやってくれるスタッフもいるし、何の心配もないのではないでしょうか。88歳で腰椎の圧迫骨折の激痛に悩まされたというのがお気の毒だが、普通のお年寄りよりはうんとお元気だと思う。対談も分かりやすくて良い。出家して男は断ったが、酒も肉食も楽しんでおられる。2018/06/21

もぺっと

31
これから日本は超高齢化社会になるのに、国の制度が追いついていかないという状況に不安を感じる。医療の発達などで、長生きできるというのはすばらしいが、問題も多い。寂聴さんの、90過ぎてからはどんどん弱くなってきたという言葉がしみじみとしていたが、まだまだユーモアもあり気力も衰えていない感じがする。佐藤愛子さんとともに、これからも若い人たちに様々な意見を発信していただきたい。2018/08/31

ほのぼの

29
ドキッとさせられるタイトル。当時95歳の瀬戸内寂聴さんが長生きは「幸せじゃない」と断言している。「人間は、ある程度、体力がなくなったら死んでいくべきなんです。」との言葉が潔い。2024/03/05

瀧ながれ

24
瀬戸内寂聴氏と池上彰氏の対談を中心とした本。長生きと老後、現代(2017年、アメリカの大統領がトランプ氏になった年)の国内外の状況などが語られるが、このページ数でこれほど茫洋としたテーマでは、あまり印象に残るところがない、物足りない読後感であった。いろんなことに興味の気持ちが伸びる寂聴氏に対して、説明はするが結論の断言は避ける池上氏では、食い足りないのは仕方ないのかな。この一冊を目次にして、テーマごとに続編を語ってもらうか、いろいろな専門家に寂聴氏と組んでもらうか、も少し広げていただきたいところですが…。2020/02/15

24
「わかりやすさ」を追求してきた池上さんが、自身の確立した(としても過言ではない)「解説」というジャンルの影響力にジレンマを感じていることが窺えた。▼文脈力って、文章を発信した方の解釈で容易に置き換えも可能だから、あまり信用できない。でも、すぐムキになる「揚げ足とり中毒」の人が増えたのは本当かもしれない。▼「過去は既に捨てられ、未来はまだ来ていない」昔の人は達観している。今を生きよう。2018/05/28

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