ちくま文庫<br> 私の東京地図

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ちくま文庫
私の東京地図

  • 著者名:小林信彦【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 筑摩書房(2017/10発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480434500

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内容説明

下町に生まれ、和菓子屋の十代目を継ぐべき人間だったが、空襲で焼けだされ、山の手に移り住んだ。それからずっと東京の街を見てきたが、なじみの映画館やレストラン、洋服屋はかなり姿を消し、どんどん変わってゆく。昔の東京はもはや映像や写真の中にしかない。記憶の中にある風景を思い浮かべ、重ね合わせながら歩く。東京の今と昔が交錯するエッセイ集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

66
文学系疎く”小林信彦”の名は知らなかった。小説家か評論家か、はたまたコラムニストか?ググってみるとテレビ局周辺の文化人でもあり、全く知らぬ訳でもなかった。東京生まれの著者が赤坂、青山の山手から銀座、日本橋、・・そして深川、本所の下町まで、その街々のかつてや今を気ままに綴る。学生時代に海苔の山本山分店でバイトしてたためか新宿がやけにディープ。’64東京五輪の前の写真が、東北の田舎生まれの私にも何故か懐かしい。東京はまだ<普請中>。著者は言う「オリンピック(もういいだろうが!)」。私も同感「何をいまさら!」。2019/10/04

ヨーイチ

37
所謂「東京」については小説、評伝、その他で散々書き尽くして来た人だと思う。というか生粋の下町っ子(作者に敬意を表すると日本橋っ子)として東京の地誌に関しては一番の権威の小林信彦の最新(そして最後?)の東京物かも。あまり新しいので戸惑った。スカイツリーとかヒカリエが出てくる。日本橋の老舗和菓子屋の跡取りとして生まれた作者が結局世田谷区民として晩年を過ごしているってことが「年中普請中の東京史」を象徴している。小生にとっても東京は一時的な仮の住処だったなぁ、と感傷的な気分にさせられた。続く2017/07/25

阿部義彦

23
ちくま文庫少し前の新刊。前の東京オリンピックで街が壊されて行ったのに。電通のオリンピック買収工作が明るみに出たのに、オリンピック返上の言を聞かないのはやはり、この国はおかしいと思わざるを得ない。「ニューヨークに行くと、古い本屋がなくなったり細かい変化はあるが、街全体の〈構成〉は変化がない。ニューヨークやパリの街並みがその名をあげただけで頭に浮かぶのは、根本を変えないからである。東京はのべつ変化しているから〈東京〉としてのイメージが定着しない。いつまでたっても〈普請中〉と呼ばれて文句も言えない。」どうなる?2017/10/01

kokada_jnet

19
解説のえのきどいちろう氏が、小学生の頃の思い出として、父の蔵書の『SFマガジン』で、コラムニスト中原弓彦として出会ったと書いている。私は、中原弓彦が『SFマガジン』でコラムを書いていたとは思えないのだが。私が間違っている? 書いていたなら『ミステリマガジン』のほうではないのかな?2017/07/11

浅香山三郎

13
ちくま文庫の小林信彦さんの東京ものとしては4冊目?何れにしても、小林さんの読者にとつてはお馴染みの場所、お馴染みの話といふ感がある。「私は東京を知らない」と言ふものの、やはり体験的な記憶力は相当なもので、両国・日本橋・新宿辺りはさすがに詳しい。また、深川辺りは長らく著者は行つたことがなかつたといふ。其所に惹かれるやうになるのは、古い下町の雰囲気が残つてゐるからだらう。「東京ローカル」(解説のえのきどいちろう氏の表現)といふコトバが似合ふ、東京の風景の年輪がよくわかる本である。2017/09/23

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