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内容説明
佐賀藩士・山本常朝が語り、田代陣基が筆録した武士道書『葉隠』は、「死ぬ事と見付たり」に代表される過激な文言と、切れのいい文体で、多くの人をひそかに魅了し続けてきました。本書は、天保本を、はじめて底本として採用し、新たに綿密な校訂を施して、原文の息づかいをそのまま伝える本文の再現に努めました。独特の文体の魅力を堪能してください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
34
「人が黒いと言えば、黒いはずはない、白いはずだ、白いという道理があるだろうと、その上、また上を行くような道理を加味して考えると、一段抜きんでた道理が見えるものである。このような視点をもたなければ、人より上手をとることは出来ない。さて、その場で反駁すべき相手ならば、相手の気に障らないように言うべきである。その場で言えない相手ならば、気に障らないように応対しつつ、心の中では上位の道理を見い出し、保持しているのが良い。」406 新渡戸稲造の武士道よりも高級な武士道精神である。とにかく味わって読む。2025/09/27
加納恭史
11
NHKの朝の番組で「ばけばけ」が始まった。小泉八雲のこと。日本文化の造詣が深そう。しかし今回は葉隠の確認として葉隠(上)を読む。前回の葉隠(講談社学術文庫)のように見出しはないが、この本はゆったり、読めるなあ。葉隠は聞書第一から第十一まであるが、本書はその一から三まで。武士道では新渡戸稲造が有名であるが、奥ゆかさ、思いやりの説明は微に入り細にいり、合戦の武士の心得から太平の武士、まあ君主と臣下の心得。君主への諫言から同僚への意見の仕方を具体的に語る。神道から論語と仏教の慈悲の心得。孝行出来ぬ者に忠義なし。2025/10/04
無能なガラス屋
4
「恋之至極は忍恋と見立候。一生忍て思ひ死するこそ恋之本意なれ。」2024/09/05
うまのすけ
4
安冨歩のいう立場主義についてもっと知りたいと思い手に取った。口述者山本常朝の直話である聞書一と二では、全人生を「奉公」に捧げることが繰り返し説かれている。また何かの技能でお役に立つことは奉公として下段であり、必要なのは智(人に相談すること)や仁(人のためになることをすること)だけだという。まさしく(ジェネラリスト志向の)現代のサラリーマンそのものである。いま働き方改革が提唱されているが、淵源をたどれば数百年の歴史がある「奉公人」の生き方を良しとする価値観を、果たして変えることができるのだろうか。2017/09/19
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