内容説明
名探偵・石神法全の事務所を引き継いだ野上英太郎のもとに、法全の紹介で狩野俊介少年と愛猫ジャンヌが訪れた。探偵志願の俊介の助手入門を許した直後、依頼人が扉を叩いた。街一番の病院の院長、豊川だった。妻が宗教にいれ上げ、怪しげな導師を家に泊めて迷惑しているという。彼等が邸に赴くと、導師は庭内の庵で奇跡を見せると嘯いた。午前零時、突如停電が起り、密室の庵では殺人が……。狩野俊介シリーズの記念すべき第一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゅんこ
2
少年探偵・狩野俊介君シリーズの第一弾です。タイトルに「殺人」と入ってないところが良いですね! 少し複雑な環境でそだった俊介君が身に着つけた観察眼が、事件を解決に導いてゆきます。少年探偵の活躍するお話ですが、話は中々重いものがあります。最後に泣き叫ぶ俊介くん、このまま素直で良い子に育ってほしいです。2010/06/13
脂肪分
1
「トリック」と「小説としての佇まい」が噛み合ってない感。2003/01/30
penguin
1
相方先輩さんからお借りした本。今風の文体でなかったり、登場人物の言葉遣いが古風だったりと、どことなく懐かしい感じのするミステリーでした。密室物に分類されるんでしょうが、色んな意味でベタな結果です。とは言え、探偵モノとして読むとキャラクターが立ってるのでかなり面白く読めました。また、レギュラー陣の造形が非常に巧く、キャラクター小説としても楽しんで読めます。シリーズ全巻お借りしたので、チマチマ読み進めていく予定です。2010/03/12
nightowl
1
折角トリックが凝っているのに、その種明かしの場面に盛り上がりが欠けているのがいまいち。主人公二人の心の交流をメインにするか、事件の捜査をメインにするかがどっちつかずな印象。
ホームズ
1
1996年10月7日初読