保育園を呼ぶ声が聞こえる

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保育園を呼ぶ声が聞こえる

  • ISBN:9784778315740

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内容説明

「子どもには適切な保育を受ける権利がある」

子どもの視点から保育問題をとらえかえし、根本的な処方箋を提案する。当事者だけでなく、これから子どもをもちたいひとも知っておくべき保育の前提がここに。

日本の「保育」において重要な課題として考えたかったのは、「子どもの権利」である。日本では「子どもの権利」が守られていない。「子どもの権利」という観点から保育を見れば、日本の保育がまだまだ不十分であり、どこをどのように直せばいいのかがおのずと見えてくるはずだ。読んだひとにきちんと考えてもらえるように、ただの簡単なハウツーものにはなっていない。まだ知らない「保育」の世界に思いをめぐらせ、考え、どのような保育なら子どもが幸せになれるのか、一緒に考えてほしいと思う。

猪熊弘子「まえがき」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

37
イギリスと日本との比較や哲学的考察、民主主義のあり方を含め「子どもの権利」の視点からわかりやすく述べられています。あらためて子どもへの保育保障の重要性を感じました。なぜ日本の保育は小手先の対策におわれ、また保育者の労働条件が悪いのかも考えることができました。著書のなかで保育所がケア(世話)をするところというとらえ方ではなく教育ととらえなければ保育者の地位や保育そのものが社会的に認められないという趣旨のことも書いてありましたが、その部分には疑問も感じました。でも良書です。2019/05/15

しゅん

13
『社会の抜け道』を読んで「保育」の問題に興味をもったのでこちらも。イギリスと日本の保育制度の比較を中心に、保育をめぐるありとあらゆる問題(場所の劣悪さ、給料の低さ、子どもの権利に対する意識の低さetc)を公に開いていく。胃もたれするほどに容赦なく暗澹とした現状を突きつける。こうした問題を子どもをもたない(僕のような)人間やすでに保育園を卒園した子どもをもつ人間とどう結びつけていくかということがかなり難しいハードルな気がする。個人主義と公共性の接点の取り方は保育以外のトピックでも重要なのではないか。2018/02/25

邪馬台国

6
子どもの自己形成に関わる大切な保育。その現場が想像を遥かに越えて危ういという現状に衝撃を受けました。日本の保育が抱える問題はそのまま小中高大と続く教育問題にも繋がっていくと感じました。保育に限らず保護者も子どもも其々の教育機関と関わり向き合う期間はとても少ないこともあり、現場の苦悩は可視化されづらいですね。現場の困窮は政治の力を頼るしかない現状、一向に抜本的改善が行われない現状には悲観的な気持ちにもなってしまいますが、引き続き関心を持っていく事が自分たちにできる第一歩かなと思いました。2019/11/21

Masakazu Fujino

6
ジャーナリストの猪熊弘子氏が中心になって、ブレィディみかこ氏と國分功一郎氏と、日本と英国の保育制度・幼児教育について語った本。イギリスの保育園は幼児教育という考えが徹底していて、子どもたちの権利としての教育が徹底している。一方、日本はその点が弱い。単に居場所になっている。ただ、日本の保育園は上もなく下もなく(ベンツで送り迎えされる子も、生活保護家庭の子も)平等に保育を受けられる制度がまだ守られている。近代が創ってきた制度の出発点に立ち返って労働問題や貧困問題を捉え直さないと行けない。バックトウザベーシック2017/09/26

ひこうき

5
ブレイディさんの名前で買いましたが猪熊さんの著書も読んだことがありました。界隈にいる者として、もとは違う畑の人が関心持って資格まで取って発信してくれるのはとても心強い。少し前の内容だけど、今の社会はよりひどくなっている気がする。子どもの人権を考えられる大人でありたいし社会になってほしい。2024/05/05

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