内容説明
奈良を都とした70余年の間、平城京に生きた人びとの姿を通じて描く歴史読み物。政権交代が繰り返される激動の時代であった一方、官僚システムが構築され、唐などとの国際交流からグローバルな天平文化が花開いた奈良時代。持統天皇、藤原四兄弟、聖武天皇、行基、鑑真、吉備真備、阿倍仲麻呂など歴史上の有名人物を中心にわかりやすい時系列で解説。当時の食べ物、古事記と日本書紀の隠された目的など豆知識コラムも満載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遊未
9
楽しんで読むことができました。早足ではあるけれど、しっかり通説、諸説、ゴシップ(?)の紹介もあります。渤海との交易のお話は興味深く、豹柄毛皮の貴公子なんて想像するだけで楽しめます。鑑真の晩年は何を思われたでしょう。当時の人々が送り出した遣唐使の帰国にも手を尽くしていたことがわかります。2020/06/21
湯一郎(ゆいちろ)
4
平城京に行ってすぐなのでいろいろ感慨深い。少し前に見た空海の映画や、漫画『阿・吽』とも繋がる。最後の印刷物百万頭陀羅尼が称徳天皇の時代だったというのも面白い。なんとなく男性天皇の時代とばかり思っていた。奈良時代。結構いろいろある。これ一冊で奈良時代を概観できたので、もう少し細かいところを追いかけてみたい。
うきぽんぬ
3
奈良行く前に知識を得ようと何冊か手にとりましたが、この本は群を抜いておもしろかった!分かりやすい、浪漫がある、もっと知りたくなるの3拍子👏結構えげつないエピソードも盛り込まれており頭から離れない😂著者はTV「歴史探偵」の解説でもお馴染みの河合敦先生。あの穏やかな河合先生の意外な一面にも出会え、更に他の本も読みたくなりました♪2023/09/27
チャック
1
読みやすく 奈良時代の解説にはもってこいだと思います。 歴史上の人物 一人一人がわかると 小説を読むのが楽しくなります。 ところどころにあるコラムの面白いです。2016/11/26
たかとう
1
読みやすかったし面白かった。各章特定の人物を取り上げてその周辺を開設しているんだけど、その合間合間にコラムがあって、そこで当時の文化や社会の細かい様子がわかるようになっている。これ一冊で奈良時代のことはおおよそ頭に入ると思う。2010/11/10




