角川文庫<br> 肉小説集

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角川文庫
肉小説集

  • 著者名:坂木司【著者】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • KADOKAWA(2017/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041055748

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内容説明

凡庸を嫌い「上品」を好むデザイナーの僕。何もかも自分と正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて――。(「アメリカ人の王様」)サークルで憧れの先輩と部屋で2人きり。「やりたいなら面白い話をして」と言われた俺は、祖父直伝のホラ話の数々を必死で始めるが……。(「魚のヒレ」)不器用でままならない人生の瞬間を、肉の部位とそれぞれの料理で彩った、妙味あふれる傑作短編集。解説・近藤史恵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

142
私は美味しそうな食べ物が出る本が大好きなので本作も文庫化を待っていたのだが(「和菓子のアン」だってすごく美味しそう)読んでビックリ!6つの短編になっているのだがどの料理も「まずそう」。好きだったモノまで「うわぁ。食べたくない~」となる。そしてもう一つ。主人公が全て「男性」女性の立場で読んでも面白かった。特に「アメリカ人の王様」「肩の荷(+9)」はとても面白かった。「ほんの一部」はちょっと苦手。しかし、よくここまでまずそうに書いたなぁとある意味感心してしまった。2017/10/10

sayan

125
様々な肉欲溢れ、しずる感満載だが、クセは非常に強く、もはや嗜好品レベルな短編集。部位別を示した表紙画はあたかもレストランのメニューのようで、自ずと「美味しそう」な料理と人情噺を期待する。が、実際は予想のはるか斜め上を行く「肉欲」に塗れた展開と、インパクトある形容詞に、読者を「大きく」選ぶ。時々、平山夢明「ダイナ―」を彷彿するが、登場人物の描写には大きく差があり。さて、本書、個人的には、トンカツを食しながら展開する婿と義父の物語「アメリカ人の王様」が、食事シーンの不快感に反比例する読後感の良さで印象に残る。2021/04/19

相田うえお

124
★★★☆☆19050 ①当方、レバと豚足は苦手〜!②やはり西方面の人には東側の料理は色も味も濃いのかな?③ん?花の名前の肉?なんだろ?馬の桜肉か?あらら、豚バラ肉だとぉ!薔薇というより馬鹿だ。。④ゴムみたいな肉も好き!温かいいい話だ〜⑤●豚ヒレ肉、豚にも魚同様ヒレがある!わけないか〜●丁寧語は『お』を付けるが、丁寧じゃなくても「ご飯、かわり」とは言わない。やはり「ご飯、おかわり!」だ。●かやくご飯は爆発するのか。●早起きはサーモンの得だって。あはは。⑥生ハムから凄い話になりました。※特に③④が好みでした。2019/06/02

ゴンゾウ@新潮部

111
表紙のイラストに惹かれて手にとりました。 美味しい肉料理が満載のグルメ小説を想像していたが、良い意味で裏切られました。肉料理を絶賛しているだけでなく、嫌いな人の視点も描かれていて確かにと納得。肉を話題にしているが、あくまでもサイドディッシュで 描かれているのは人間。美味しくいただきました。【カドフェス 2018】2018/08/25

りゅう☆

108
豚足美味しいのに、まぁ確かにビジュアルで「ザ・爪先」と言われればそうなんだけど…『武闘派の爪先』/義父(予定)と食べたトンカツ屋での切れ目から勢いよく湯気の上がるロースカツ、私もたくさんはいらないし、王子様と一緒で薄味がいいです『アメリカ人の王様』/箸でホロホロ崩れ、半熟卵の黄身がとろーってなる角煮丼は保存容器のまま食べちゃダメだけど、母の作る豚バラ炒めも美味しそう『君の好きなバラ』/確かに時々ゴムみたいに噛み切れないホルモンあるある。肩肉って一番運動量多いから硬くて筋が多くてでも煮込むと柔らかくなって→2018/08/20

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