角川ホラー文庫<br> 二階の王

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紙書籍版価格 ¥836
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角川ホラー文庫
二階の王

  • 著者名:名梁和泉【著者】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • KADOKAWA(2017/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041060537

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内容説明

第22回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞作が書き下ろしを加え文庫化!

選考委員も驚嘆!
 「破天荒な大風呂敷が広げられる。総合的な筆力では今回の候補作中、一頭地を抜いていると感じた」綾辻行人
 「『悪因研』の活動が、すべて○○であったとしたら、かなり怖いサイコホラー。違った楽しみ方もさせてもらった」貴志祐介
 「邪神との闘いという王道のモチーフに果敢に挑んだ力作。読了後、確かにタイトルはこれしかないと、しみじみ納得」宮部みゆき

===
 東京郊外で両親と暮らす八州朋子には、大きな悩みがあった。30歳を過ぎた兄が二階の自室にこもり、家族にも姿を見せない生活が何年も続いているのだ。職場で知り合った男・加東に心惹かれる朋子だが、兄のことは話せずにいた。
 そのころ、元警察官の仰木と6人の男女たちは、考古学者・砂原が遺した予言を元に『悪因研』を名乗り〈悪因〉の探索を続けていた。〈悪因〉は人々を邪悪な存在〈悪果〉に変えて破滅をもたらす。6人は五感で〈悪果〉を識別する能力を持つ者たちだった。
 〈悪果〉を嗅ぎ分ける男・掛井は、同じショッピングモールで働く朋子への想いを募らせている。そして、掛井の仲間・卓美がある症状を発症し……。

===
クトゥルー神話を思わせる魅力的な異形描写や、「世界の命運を握る存在」という大掛かりな題材。それらと不思議にも共存する、「ひきこもり」という現代社会的なテーマ。兄の存在と自分の未来に悩む女性主人公ほか登場人物の心情描写のバランスにも注目の作品。

装画=藤田新策
文庫化にあたり、書き下ろし短編「屋根裏」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あも

89
二階の王=ヒキニート兄貴!って笑い話?重い話?いえいえ、これは暗黒の夢語り。誰が見ても普通の人間だが、周囲に不幸を与える〈悪果〉。彼らを見分けるセンサーを持つグループ(悪臭を感じたり、異形の化け物に見えたり反応する感覚器官が異なる)と前述のニート兄に悩む妹の話が繋がっていく。〈悪果〉を産む〈悪因〉とは?個々の描写は上手いが、ストーリーに太い背骨が通っておらず、やや惜しい。ビジュアル映えしそうなので上手く再構築された映画を見てみたい。現時点では、あくまで嫌いではない位の評価だが、化けそうな気もするので期待。2018/12/02

Bugsy Malone

78
クトゥルフ神話の雰囲気を醸し出しながら、悪果と呼ばれる者達とその行動を阻止しようとする引きこもり集団を描いたコズミックホラー。王の葛藤や悪果の描写、悪因から悪果が広かって行くシステム等、なかなかに興味深く読めた作品でした。おまけの様なスピンオフも、まだまだ終わった訳じゃない感があり面白かったです。2018/09/05

スカラベ

54
二階の部屋に何年も引きこもる兄。部屋を出る時、家族へ近づくなという合図として流す曲が「悪魔を憐れむ歌」。彼は本当に兄なのか?自身の存在を歌に託し変わり果てた姿になっているのでは・・・この物語の背景に横たわるのは、果てしなく繰り返される破滅の神話世界。『侵攻者の探索』という架空の研究書をベースに、クトゥルフをも彷彿とさせるスケールの大きな世界を構築し、〈悪因〉によって異形の〈悪果〉に覆いつくされていくという構想自体には思わず唸らされる。ただ、これが展開される舞台が狭く、行き過ぎた感もあり、やや物足りない。2017/12/09

坂城 弥生

48
日常の裏側でこんな世界が広がっていたら…という怖さがあった。2021/01/26

annzuhime

48
二階に引きこもり続ける兄。その姿を家族は何年も見ていない。兄をどうにかしたい家族。それとは別に、異形の者が見える集団の行動。不思議な少年。王とは何か。異形の者たちの目的はー。うーん。何がなんだか。クトゥルフ神話が元なの?クトゥルフは全然分かんないから、この本の面白さがそこだというなら、理解できなかったのも仕方ない。どうなるんだろうと思わせる内容で先が気になったけど、前半のスピードのなさ。読むのが辛かった。この作者はこれで2作目。私には合わなかったかなぁ。2020/09/21

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