内容説明
帝都を騒がす大怪盗ロータスが盗みに失敗した! 東京は浅草の高層建築「凌雲閣」。その一角に飾られた油絵を盗もうとした怪盗は、番人に見つかり絵を置いて逃げたというのだ。この椿事は記者の高広の耳にも届く。ロータスは高広とも天才絵師・礼とも因縁浅からぬ相手、ただ失敗したとは思えない。さらに凌雲閣を再訪すると予告状が出されたとの情報が入り、高広と礼が調査を始める。同じ頃、彼らが再会した安西はロータス一連の窃盗事件の主任検事となっていた。怪盗と検事、今は敵対関係にあるが、かつては友人であり並んで駆けた時代があった。決別した二人がついに相まみえる! 大好評〈帝都探偵絵図〉シリーズ第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
57
シリーズ続けて。まるまるロータスこと蓮と安西検事の物語。出会い、2人の企み、そして別れた再会。なので、高広と礼はあまり登場せず。表題作に二人は登場するが、礼のかわいらしさは堪能できませんでした。それでもなかなか楽しめました。このシリーズ、最後に謎解きするのが、すごく取ってつけた感があるんです。それがちょっともったいない。余韻を楽しめないんですよね。ま、続き出たら読みますけどね。←エラソウに。2018/09/16
中原れい
24
シリーズ最新作とのことだがたまたま本作だけ読んだ。蓮と省吾の物語が3本立てで語られる。3本目にようやく本来の語り手がわに戻ってくるが、それでも怪盗とその伴走者の魂の結びつきの話に変わりはない。面白かった、自分にはこの1冊で十分だ。2018/02/24
かもめ通信
17
怪盗ロータス、今度のターゲットはまさかの⁉️でもなあ、この結末で、これから先、上手く行くのかしらん。気になるなあ~と、また続きに手が伸びそう。2021/12/07
冬見
17
「君の人生を僕にくれないか」だめだ、沼が深すぎる。蓮は泥から咲くのです。伴走者を求める華麗なる大怪盗と怜悧な敏腕刑事。子供の頃に交わした、お伽話のような約束。二人の過去。「昔のことは忘れた」「僕は一瞬たりとも忘れたことがない」だから、思い出させて差し上げましょう。2017/12/13
たにしぃ
16
三木さんはこのシリーズが一番好きだわ〜心から面白いのでずーっと続いてください…!途中本筋とは全然関係なく「ツンデレかよ!!」とカッと目を見開いて叫びたくなる場面がある。 登場人物いろいろ忘れてたので最初から読み返したい。2017/11/24