内容説明
「いらっしゃいませ。ようこそ『銀の狐亭』へ」 あのアレクの妻でもあるヨミが体調を崩した!? 誰もが最初『嘘だ』と思いパニックになるなか、宿屋のお客一同、協力して事態の収拾にあたるが……!? 長年追い求めていた『輝き』とついに再会したアレク。『輝き』は五百年前の英雄譚を語り出す。登場するのは、偉大なる英雄たち。だが『輝き』が語る真実の中で、英雄は決して英雄ではなく、その結末は決して幸福なものではなかった……。 『不死の英雄殺し』のため、アレクの修行を受けることにした『月光』。五百年にわたり抱き続けた彼女の願いは叶うのか。それとも、その前に彼女の心が壊れてしまうのか!? 宿屋主人とお客の壮絶修行ファンタジー、第4巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
策太郎
6
主人公勢が軒並み狂っているのは面白かったと思います。まぁ、舞台は宿屋固定なので飽きが早かったですが。こういう精神がいつのにか汚染されていく感じは結構好きなので次作に期待です2018/01/20
ちゃか
3
タイトル通りアレクがいない「銀の狐亭」のエピソードが笑えた。 アレクに勝てないと言わしめる実力者でもあるヨミが病気で倒れるというハプニングに、全員がまず「嘘だ」と思うあたり、訓練が行き届いてますな…… 「嘘はつかないやつだ。(略)疑ったりしねーからな」「ヨミさんが風邪で倒れている」「は? 嘘だあ」という会話の流れは、お互い真面目だと分かって入るけれど、コントのようで笑えました。2018/06/20
真白優樹
3
アレクの母親により英雄達の過去が語られる中、英雄へと立ち向かう今巻。―――死ねぬままに叫ぶ英雄に救いを。母親すらも修行するならお客様、そして進化した修行に慈悲はない。最後まで元気に壮絶な修行をしながら駆け抜ける今巻は、英雄達の悲嘆に塗れた真実が語られ、その果てに死ねずに生き続ける英雄へと、死という救いを届ける巻である。終わらせる為に修行する輝き。最後は同じ境遇のアレクと戦い、満足しながら仲間と旅立った英雄。救いの先にまだ歩き続ける事を選んだアレク、彼の壮絶、けどほのぼのな日々は続く。 うん、面白かった。2017/08/31
葵
1
永遠にスローライフ的に続けられそうな題材でしたが、すっきり終わった感じですね。 外伝といっても外伝含めた伏線が全て終わった本書においては、宿屋に全員揃ってのドタドタ劇くらいしかありませんか、いやそれはそれで読みたいですが。2018/02/10
文守 萌樹
1
予想はしてたけどここで完結か、けど挿し絵が多くてとても良かった2017/08/25