暴政

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

暴政

  • ISBN:9784766424386

ファイル: /

内容説明

ファシストは日々の暮らしのささやかな〈真実〉を軽蔑し、新しい宗教のように響き渡る〈スローガン〉を愛し、歴史やジャーナリズムよりも、つくられた〈神話〉を好んだ。事実を放棄するのは、〈自由〉を放棄することと同じだ。
ファシズム前夜――
いまこそ、本を積み上げよう。〈真実〉があるのを信じよう。歴史の教訓に学ぼう。

気鋭の歴史家ティモシー・スナイダーが、現在、世界に台頭する圧政の指導者に正しく抗うための二〇の方法をガイドする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(haro-n)

87
現米大統領就任への危機意識から、暴政を浸透させない為の20のアドバイスを記した本。 政治的な内容は勿論、普段の生活の中で気を付けるべき内容も多い。日常生活がいかに政治と結び付いたものであるかを思い知らされる。私達の何気ない言動の一つ一つが政治の動きを変える契機を積み重ねると忠告。多くの人に今読んでもらいたい。多くの小説も含むお薦めの書籍も沢山紹介しているので、気になるものから読みたい。印象的な内容は「忖度による服従をするな」。人は同調圧力に屈し易く支配者側の望むことをしてしまうことに警鐘を鳴らす。→再読へ2018/04/12

syaori

70
ナチが台頭し各国が権威主義やファシズムへ墜落していった20世紀初めを思わせる現在の状況に警鐘を鳴らす本。私たちが同じ轍を踏まないために、ナチ時代の歴史を引きながら挙げられるのは「忖度による服従をするな」から始まる20の心得。ユダヤの星などのヘイトの徴を黙視することで自由や人権の抑圧に荷担しないこと、メディアの繰り返す単語を鵜呑みにせずもっと大きな観念上の枠組みを持つこと、「耳にしたいことと実情のあいだの違い」を意識することなど、傍観・看過することで無意識に暴政に手を貸すことへの警告は特に印象に残りました。2023/02/09

榊原 香織

59
2017年、反トランプで緊急出版されたもの。 ナチが政権とった時代と似ている、と、警告。 ハンナ・アーレントを各所で引用2023/10/03

樋口佳之

56
直面している危険は、「必然性の政治」から「永遠の政治」への移行…ナイーヴで欠点のある「民主共和制」から、混乱しシニカルな「ファシスト的寡頭政治」への移行/「沈没船ジョーク」の国で生きていると、此所は20のレッスン以前なのでは?あるいはもう手遅れでは?という思いも生じますが、4シンボルに責任を持て=>シャレじゃ済まないものに敏感に、5職業倫理を忘れるな=>職業を取っても大事、10真実があるのを信ぜよ=>懐疑を同居させつつなお 等々、生活上の心得として有効だし、小さな事からコツコツでしょうか。2023/08/22

1959のコールマン

48
☆5。ううむ。引用だけでここの評の欄が埋まってしまうくらい、箴言に満ちた本。今更ワタクシごときが評を書くなんでおこがましい。以上。・・・とはいえ、ちょっとおちゃらけを。「だからテレビでもパソコンでも画面は部屋から一掃し、自分の周りに本を積み上げるのです」p57・・・。ワタクシの周りは本だらけで迷宮と化していて、時たま崩れ落ちてくるのですが、それでもいいのでしょうか?読みたい本を取るときは一人ジェンガ状態になりますが・・・。すみません。ふざけすぎでした。全日本人必読の書!なので読むべし!読むべし!(今更)2019/11/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12122351
  • ご注意事項

最近チェックした商品