内容説明
人はなぜ,男か女かという性別にこだわるのか。その〈分類〉をいかに意味づけ,相互行為の中で社会制度に組み込んでいるのか。ジェンダーの視点で見ると,はじめて「社会」が見えてくる。ジェンダーの基礎から最新動向まで,軽妙な講義調で解き明かす,著者待望の書。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
30
オスメスの存在するホモサピエンスの一個体として生まれてきてしまった以上、生物学的な性差からは人は決して逃れられないが、ジェンダー論というものはそうした肉体的な性差からは乖離した場所で語られ、考えられていかなければならない。男も女も関係なく、目の前にいる相手を尊重すること。ゼロにすることは無理だとしても性別によるバイアスを限りなく無くした上で、その相手を性別など関係なく一人の人間として見つめること。カテゴライズして判別するなどという怠惰なふるまいは、他者を相手にするには失礼だ。その人個人を見つめたい。2019/06/04
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
24
今まで興味本位で読み漁ってきたジェンダー本から得た知識を、体系立てて整理し再考察するきっかけとして適したテキストでした。 さて、再読熟読。2017/08/10
ココロココ
21
「周囲に振り回されず、自分で考え、自分の意見を持ち、主体的に行動できるようになること」ができる社会を作ることが大切。2017/07/28
Ryo
12
著者の主張には同意できるが、論証の部分に所々「?」が付く。リベラル方面の方々はなぜ主張が合わない人間に対して、呼び捨て等の論理でない手法で相手を貶めようとするのだろうか。ジェンダーを無くす事自体は個々の精神的自由だけでなく、経済活動に於いても喫緊の課題であることは間違いない。日本社会の問題点もある程度明らかにして居るだけに、その点が非常に残念だった。ただ、性別に関する現在の日本社会の常識というものが普遍的なものでなく、どこか変えて行かないといけないものなんだという事を感じさせるには充分な内容だったと思う。2017/08/23
Francis
12
猫町倶楽部東京アウトプット勉強会の8月の課題本。ジェンダー論についての再学習も兼ねて読んだ。1990年代後半からのジェンダー論の進展、そして2000年代前半のジェンダー・バックラッシュのあたりの文章ははリアルタイムで動きを把握していただけに、読んでいて複雑な気持ちになった。ジェンダー・バックラッシュの動きをうまく防げなかったことは本当に痛かったと思う。そのほか、11・12章の男女の経済格差、ワークライフバランスについての考察がやや弱いかもしれないが、全体的にジェンダー論の入門書として良い本だと思う。2017/08/16
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