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内容説明
「夜寝ていると、めちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。それが人生最初の記憶……」 幼い頃から、父の酒癖の悪さに振り回されていた著者。中学生になる頃には母が自殺。それでも酒をやめようとしない父との暮らしに、著者はいつしか自分の心を見失ってしまい…。圧倒的な反響を呼んだ家族崩壊ノンフィクションコミック。読後涙が止まらない全11話に、その後の描きおろしを収録。家族について悩んだことのあるすべての人に読んでほしい傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
40
父はアルコール依存症。母は新興宗教信者。陳腐に感じる話。冒頭、<夜、寝ていると、めちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。それが人生最初の記憶>と。これ、わたしも早朝によくやられた。あたしの場合、「水」の欲求だったり、「腰」を揉め、ということだったが……さて、本作では、宗教に逃げていた母親は、時には家出をし、また戻りした挙句に首を吊って死んでしまう。<お母さん、泣いていたのに。見ないふりして逃げた。どうして守ってあげなかったんだろう/私が逃げたから、お母さんは死んだんだ>と思ってしまう中2の私。切ない……⇒2020/11/22
空猫
39
虐待などの暴力の中で育つと、自分にはそれがデフォルトになり、大人になっても同じような環境に居たがる、と言うのは本当らしい。優しくされるより、殴られる方が慣れているのだ。けれど、暴力や毒親からは逃げていいし、憎んでもいいのだよ、と分かって欲しい。2023/06/15
なるみ(旧Narumi)
28
著者さんの苦しさが淡々とした筆致で描かれていました。うまく感想がまとめられませんが、この一冊の本にご自身の体験、生活、気持ちをまとめたことがすごいと思った読後でした。2019/05/14
かおりんご
24
コミックエッセイ。アルコール依存症の父と、その家族の話。家族が崩壊した原因は、父のせいだと思うのに、娘が父に強くいいすぎるという周りがクソ。父は、いい鴨にされていただけじゃない?読んでいて、救いがなく、辛かった。2021/12/12
ふじ
21
苦しい苦しい。子どもと親との関係は、逃げ場がない。嫌いだと認めることも、罪悪感が生じて、苦しい。でも、こうやって著者が表現できたことは、きっとこれからの希望につながると、思う。2018/01/11