ビッグコミックス ロッタレイン（２）

著者名：松本剛【著】

小学館（2017/09発売）

• ISBN：9784091895486

内容説明

突然ともに暮らすことになった血の繋がらない義妹・初穂のあやうい輝きに、翻弄される一（はじめ）。初穂の実母の通夜の夜、同級生・奥野にキスをされる場面を目撃した一（はじめ）は、奥野を激しく殴ってしまう。一方、取り乱す一（はじめ）を目の当たりにした初穂は、頑なだった彼への態度を一変させ…？守りたいという想いと、手に入れたいという衝動の間で揺らぐ一（はじめ）。一（はじめ）への好意を隠さない初穂。そして好意から一転、悪意を募らせる奥野はふたりを追いつめ―――全3巻連続刊行、加速する第2集！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[JACK]

☆ 母と自分を捨てた父と再び暮らすことになった玉井一は、血の繋がらない年齢の離れた妹、13歳の初穂の魔性の魅力に惹かれていく。彼女はまだ子供で、ましてや家族。やがて、彼の心は逃がれられない流れに呑み込まれていく…。禁断の恋、周囲の不穏な動き、田舎の閉塞感。濃密な空気に息苦しくなるような作品です。早く続きが読みたい。

2017/10/08

[紫雲寺 篝]

「ずっと、いてくれる？」初穂のクラスメイトで、初穂に思いを寄せる奥野の無神経な態度が少しずつ彼女を追い詰める。頼れる大人の一と感情的な奥野の姿をそれぞれ見る事になった初穂は、一を家族として必要だと感じ始める。あどけなさと唐突に現れる妖艶さとが、一の理性を押しのけていく。揺れる思いの行き着く先は……！？1巻と比べ、年相応な明るさ、感情的な面が前面に出ていた。だから、不意に色気をもった唇に、酔った勢いであそこまで近づいた事を、素直に責められない。一は家族として初穂を守るべきだと思う。家族としてってなんだろう。

2017/12/07

[プロムナード]

登場人物の顔の上、繊細に乱雑に走る線が、不安定に揺らぐ感情を伝えてひりひりする。ふたりの気持ちがつながっていることがかえって破滅へひた走る危うさになっていくところがたまんないです。

2017/12/17

[gongxia]

つづきがきになる。。 明らかに危ない方向へ向かっていくふたり。それに気づきだした周りのひとびと、、、。 ちょっと展開早い気がしますが好きです。 強い瞳は美しい。

2017/09/17

[かやは]

親が弱っていると子は不安になるんだよなあ。どんどん良くない方に関係が進んでいくのがやばい。はらはら。

2019/08/10