有斐閣ストゥディア<br> ストーリーで学ぶ開発経済学 [固定版面]

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有斐閣ストゥディア
ストーリーで学ぶ開発経済学 [固定版面]

  • ISBN:9784641150348

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内容説明

ストーリー仕立てで学ぶ,開発経済学の入門テキスト。各章では,まず架空の「アスー国」の人々の日常が描かれ,そこから課題を抽出,開発経済学がどのようなアプローチでそれに迫り,解決策や政策提言を導き出すのかを叙述します。最新の理論もわかりやすく説明。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akihiro Nishio

13
最初ストーリー部分が鬱陶しく感じるが、すぐに慣れる。開発経済学というが、結局は経済学なんだなということを改めて感じた。むしろ先進国の複雑な世界では、こうした純粋な経済学を学ぶことは難しく、途上国をフィールドに経済学の基礎を学ぶのはありかもしれない。一方で、経済学というツールをどう活かせるか?という考え方になるので、既存の理屈を当てはめようという傾向があり、本当にそういう問題なのか?と不信に思う点もある。しかし、総体的にはできの良い教科書だと思われる。2016/05/17

Haruka Fukuhara

9
とっつきやすくなかなか勉強になる。後ろに発展学習用の文献案内もついていて、コンパクトながらよく出来ている。2017/10/22

erie

3
こういう学問があって、しかも日本でもやっているのね、世界銀行とかにオーバーラップするのかね。所謂文系のテクストの「普通っぽい言葉に特殊な意味が付与されている」という事象にしばしば置いていかれるのだが、この本や専門用語が必要最低限に抑えられており、門外漢の理系人間にも面白く読めた。世銀の人の本で「善意はあったが知識がなく国の経済を崩壊させた」為政者の記述があったなぁ…。あと、医療統計の手法を使っているのが面白い。この辺の諸分野、ある程度数学と英語とコーディングができる人ならフレキシビリティありそう。2019/10/19

choconaut

2
入門書。架空の国を想定し、ミクロ・マクロ双方の目線から開発支援がどのような結果を招くのかを解説している。支援の結果は経済学的な分析に限らず、著者両氏のフィールドワーク等の経験(東アジア中心)も盛り込まれており、新たな視点を与えてくれる。例えば、未組織金融機関などのインフォーマルな金融機関を敵視してはならないこと、マイクロファイナンスの取り組みにおいてそもそもグループに入れない女性もいること、浮いた援助資金は軍事費などに回されること(ファンジビリティ)など。現場に赴き問題を体感してこそ実を成す学問であろう。2024/03/12

ちろ

1
開発経済学の主要なトピックから最近ホットな話題まで網羅しつつ、計量経済学的考え方や次のステップの橋渡しまで紹介されている稀有な本。恵まれた境遇に生まれた人間は社会に対して果たすべき役割や義務があるという事実を再認識できた。2019/03/14

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