学力・心理・家庭環境の経済分析 [固定版面]

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学力・心理・家庭環境の経済分析 [固定版面]

  • ISBN:9784641164734

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内容説明

いま,所得格差の拡大や子どもの貧困,教育機会の不平等を通じた世代間の格差の固定化への懸念が広がっている。子どもの「学び」や「こころ」に影響を与えているものは何か? 追跡調査から得た豊富なデータを駆使して,その実態解明に挑む。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かりん

4
4:《日本の継続調査の結果。》長年の積読本を読んだ! 日本で同一対象に継続的に行っている調査の結果。自分の仕事は格差を広げているかもしれず、ちょっと苦しくもあるのだが、知っておくべきことである。メモ:CNLSY…米国での第1所得四分位の平均世帯所得1万253ドル、第4所得四分位は17万1757ドル(格差16.8倍)、JCPS…日本での対応する水準は397万円、1110万円(格差2.8倍)/所得により教育投資の水準が異なる影響は世帯所得の1%の増加に対し、各子どもに対する教育投資は約0.3%の増加である E2020/09/26

Moloko

3
親の経済力が子供の学力を規定するのか、あるいは子供の学力は「階層」によって固定化される傾向があるのかどうか等の、長年の論争の的だった問題について、現時点では数少ないパネル・データ分析も含めた統計的な解明を行った書籍。子供の問題行動やQOLの関係でも、両親の教育水準や所得(問題行動は除く)が関係していることを示唆したり、同じ階層内の格差の広がり方も低所得層では大きくなりやすい等々の面白い分析もあり、また教育は親の教育への熱意や方針によるというのも頷けた。パネル・データの年数が少ないので後年に期待2017/03/03

田中峰和

3
経済格差の結果が子供の教育にまで広がり、次世代の経済格差をも固定化し、拡大させるとの議論が盛んだ。子供の学習到達度調査PISAによれば、日本における親の社会経済的な格差と子供の学力テストスコアの相関は国際的に見ても高い。子供が機会の不平等に直面しているのは事実のようだが、従来の議論はある1時点の家庭背景と相関関係しか見ていなかった。これでは、その関係がいつどのようなプロセスで発生したのか、因果関係の解明は困難。他国に比べ遅ればせながら、2010年より追跡調査を開始、ようやく格差縮小のための一歩が始まった。2016/09/13

dokulogue1

0
図書館本。統計学を学んでから読むのが良い。統計学を用い子どもの学力と様々な要因とを分析していく。他の要因が由来では?と思うことも多々あるが、それを排しながら分析するのが統計学なのだろう。この本の特徴は、日本に少ない、学力に関してデータによる分析をしている点と言える。継続的なデータ集計がいかに大切か、そして一方で激務に追われる先生方を思うと、中々難しいことだろうと感じる。2019/07/28

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