角川新書<br> 強欲の銀行カードローン

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角川新書
強欲の銀行カードローン

  • 著者名:藤田知也【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 特価 ¥440(本体¥400)
  • KADOKAWA(2017/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040821863

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内容説明

2016年、自己破産者が13年ぶりに増加した。原因の一つとされるのが銀行カードローンだ。消費者金融にある貸出額への規制が銀行にはなく、無謀な貸し付けが横行していた。ヤバすぎる実態を明るみに出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

59
2006年の法改正で、グレーゾーンとされていた年利29%の融資が違法となった。結果、過払い金返還CMが今でも続いている(あの法律事務所のオーナーは、法改正で潰れた消費者金融の元幹部だったりする。闇が深すぎる)で、消費者金融と銀行カードローンは同じになったと思っていたけど、違った。「貸付総額は年収の1/3まで」という上限やCM規制から銀行だけ外れていて、ガンガン貸し付けている。銀行は保証会社として消費者金融業者と提携するので、実質は迂回融資だ。声を大にして伝えたい。リボ払いとカードローンに手を出しちゃダメ!2022/03/22

香菜子(かなこ・Kanako)

33
強欲の銀行カードローン。藤田和也先生の著書。日本人は銀行を特別に信用し、信頼している。だから、まさか銀行のカードローンが消費者にとってとても不利な条件で強欲なものだなんて思いもしないまま使ってしまう人も多いはず。銀行が利益を求めるのは仕方がないことかもしれないけれど、強欲でなく節度を持ってほしい。2018/08/16

mazda

18
収入の1/3以上借金ができないようにしている消費者金融と違い、銀行のカードローンは規制がないという恐ろしさ。さらに、銀行のバックにいる保証会社は、その多くが消費者金融という、まるで一連托生状態。住宅ローンに比べて格段に審査が甘く利息が高いことが銀行の利益率を向上させており、評価基準にもカードローンの契約数が入っている銀行もあるとのこと。こんな現実がありながら、誰も規制をかけようとしないのはなぜでしょうか。借りる方が悪い、というのは詭弁であり、商品を提供する側が商品の危険性を伝える義務があるはずです。2018/04/16

チャー

8
一時期話題となった題目について、社会で起こっている現象を追跡、取材しその内容を記した書。TVのCMなどでも見かけることが多くなったが、実際の利用者へのインタビューや銀行への問い合わせ、弁護士への取材、法律による規制の現状など、関わる多くのことが詳しく記されており、その仕組みを知る上で理解を助ける。年収の3分の1というラインがどうやら一つの境となるようだが、背景は大変複雑であることが窺えた。2020/05/09

Yuichi Tomita

5
2017年に話題になった銀行カードローンの問題を朝日新聞の記者が追ったもの。貸金業者と銀行で規制に差があるところを主に探求している。 著者は「年収の3分の1を超える貸付にも利便性があると銀行は言うが、それは何か?」という疑問にこだわっている。個人的にはそんな利便性はないと思う。つなぎ資金や病院代などは、カードローンで貸し出すものでは無い。 自主規制により、大分問題は収まったと思うが、銀行は警察庁DBへの照会が必須になって即日審査回答が不可能になったことも野放図な貸付の防止に効いているのではなかろうか。2021/07/17

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