内容説明
散歩をしていると、大通りから古い道が枝分かれするようなポイントに出くわすことがある。道幅はちょっと狭くて、ひなびた商店が奥の方に何軒か見える。散歩愛好家というのは気まぐれに、だいたい裏道、くねくね道に足を踏み入れてしまうものだ。ここで名づけた「いい道、しぶい道」とはそんな道。街歩きブームの先駆者が、時代の変化を独自のアンテナで捉えながら、東京に散在する、歩きがいのある道を地図と写真をまじえながらガイドする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
47
2017年刊。コラムニスト泉麻人氏が、今まで歩いた町から39コースを改めて訪問。自分が見た事、町の人に聴いた事だけ書いている。文章が穏やかで、埋草のウンチクが無いのも良い。年季の入った商店街(又はその名残り)が多く出てくる。老店主から昭和30年代に賑わった思い出を聴きながら、著者は世を儚むでもなく、何かを批判するでもない。また、名前の由来を知らない通りで、今は無い神社の名だと分かった時も、ただ静かに受けとめる。普通とか常識に頼らない著者は以前から好きだけど、本書は特に楽しい。行ってみたくなった。2022/07/17
金吾
22
通ったことがある道も何個かあり思い出しながら読めました。はたまた近傍まで行きながら通っていない道はいくつかあったのは少し損した気分になりました。2023/12/11
ちゃま坊
17
このところ駅前再開発した街は個性を失いどんどんつまらなくなっている。どの駅も似たような景色で、高層ビルとどこにでもあるチェーン店ばかりになった。防災と地価上昇を目的としているのだろうが、魅力はない。ここに紹介された商店街は貴重な景色を残しているものばかり。今歩いて見ておかないと、数年後には消えているかもしれない。2017年発行。「東京23区外さんぽ」と併読。2026/04/22
とみやん📖
12
このところ疲れているからだろうか、やたら街歩きの本を開いてしまう。 泉麻人の渋い目線でセレクトした都内の散歩道を淡々と紹介する本。Googleマップと食べログでついつい検索しながら読むのでペースが上がらないけど、自分も散歩した気持ちになれるから楽しい! 閉店してしまったお店が多いのが何とも残念。2010年代半ばの連載をまとめた本なので、きっと壊されてしまった建物も沢山あるのだろうな。でも、そういう代謝があるからこそ、散歩の醍醐味なのかもしれないと最近特に感じるようになった。 ふらっと、渋い道に出掛けたい。2022/08/28
多喜夢
8
商店街、横丁、ぐねぐね道、Y字路などローカル色豊かにつづったエッセイ。ただ力作の大東京23区散歩に比べるとあっさりし過ぎており、著者の興味のわき方も中途半端に感じた。2020/06/05




