内容説明
両親を失い、田舎にある伯父の家に引き取られた綾乃には秘密の親友がいた。幼いころ洞穴で見つけた小さな白蛇アロウ。アロウはみるみる成長し、今では立派な大蛇だ。十四の夏、綾乃は村祭の舞い手に選ばれた。だが、祭の当日、サーカスから逃げ出したアナコンダが現れ村は大混乱に。そんななか、綾乃は謎の男に襲われるが、そこに疾風のように箒で現れ、間一髪彼女を救ったのは、村に滞在していた民俗学者の大原先生だった。綾乃はそのまま先生の母校ディアーヌ学院に連れていかれ、そこで学ぶことになるが、そこはとても変わった学校で……。第2回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。/第2回創元ファンタジイ新人賞選評=井辻朱美、乾石智子、三村美衣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
99
遠野物語のような村で過ごしていた綾乃がある出来事をきっかけにホグワーツのようなディアーヌ学院へ通うことになる。個性的な先生や生徒達。RDGレッドデータガールやハリー・ポッターみたいな世界観が好み。東洋混ざり合ったワクワク胸キュンのラブファンタジー。白泉社で漫画化しても良さそう。面白かった。続編も楽しみ。2019/07/09
中原れい
90
普通じゃない日常からすぐ大冒険に、さらに変わった日常を丁寧に積み重ね大爆発へ…もたもた読みでも気にならずファンタジーを楽しめた。こういう学校が本当はあると思うの楽しい、近所なので余計。2018/01/18
papako
73
momiさんのオススメ。ハラハラした!楽しかった!妖魅と魔女が現代に生きる和風ファンタジー。だけど、学園ラブ物語。読んでると、いろいろ腑に落ちないなぁという部分が最後にちゃんと説明される。いろいろ入り組んでるし強引だけど、何となく納得させられる。深く考えないで、綾乃の鞘当てを楽しめば良かったのね。中学生にしてはいろいろ発展してるわ。と心配したし、アロウが強引だなぁと思ってたけど、15で冬眠して目覚めて10年だと25歳相当か。ならしょうがないね。ちょっとおばさん感想になっちゃった。2019/07/14
さつき
61
岡山の竜神伝説のある村から、のっぺらぼうや雪女、いろんな妖魅が勢ぞろいする学校へ。荻原規子さんのRDGを思い出す学園もので楽しく読みました。由希恵さん、絵葉、雪のパパなど個性的な脇キャラも良かったです。2018/05/01
はつばあば
54
なんとまぁファンタジー?SF?タイムスリップ?と盛り沢山でした。出だしは岡山の山深い村で白蛇さんと仲がいい女の子の話で読み進んでいったのに、突然ホグワーツのような学校・・う~んホグワーツは男の子がメインだったけどこちらは女の子、魔女が主の学校に入ったことから妖怪や民話の世界の登場人物がいっぱい。結構長いようですが一気に。これはkindleunlimitedで読ませてもらえました。この続きはロシアからの転校生なんだそうですが・・unlimitedでがないのが残念。懐事情と相談して購入もありか(#^^#)。 2019/07/13