文春文庫<br> 古今盛衰抄

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文春文庫
古今盛衰抄

  • 著者名:田辺聖子
  • 価格 ¥896(本体¥815)
  • 文藝春秋(2017/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167909291

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内容説明

卑弥呼や紫式部、淀君、井原西鶴、小林一茶、樋口一葉などなど、田辺さんがお気に入りの歴史上の人物たちに新たな息吹を吹き込んだ歴史エッセイ集!

スサノオからはじまり、卑弥呼、持統天皇、小野小町、紫式部、後白河院、淀君、北政所、西鶴、芭蕉、一茶、歌麿、一葉、桂春団治まで、田辺さんが好きな歴史上の人物を、半分エッセイ半分小説で紹介。かわいげのある心憎いばかり人物たちを選び、まるで本人たちに会って話したことがあるかのように生き生きと描かれている。 確かな時代考証もあいまって、安心して楽しみながら、歴史上の人物たちと交遊できる。

「戦後三十年たってみれば、若者は日本の歴史や、古往の人物について、全くなんの愛着も関心も持たないではないか。彼らにあっては母国の歴史は、教科書の中の無味乾燥で煩はん瑣さ な、受験用知識にすぎないのだ。私は、それらをみて胸が痛む。古い代に生きて戦い、恋し、苦しみ、死んだ愛すべき人々が、いまの若者たちの心になんの感動をおこすことなく、打ち忘れられ、かかわりをもたず、歴史に埋没してゆくのを悲しむ。受験用知識の、かわいた記号のきれっぱしとなった人々を惜しむ」(著者の「あとがき」より)。ここで取り上げた人物を通して、若い人たちが歴史へ新しい興味を持って接してもらえるようにとの願いを込めた1冊。

解説は『はいからさんが通る』や『あさきゆめみし』などで有名な漫画家の大和和紀さん。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

66
『小町盛衰抄』と同じ内容でした。タイトルが異なるので違う内容かと思ったのですが。2019/01/28

そら

44
歴史上の14人をピックアップし、エピソードから人物像を想像する。あくまでも田辺さんの個人的な見方で。スサノオ、卑弥呼、持統天皇、小野小町、紫色式部、後白河、淀君、までは興味があるので楽しく読めた。後半の西鶴や蕪村、樋口一葉、桂春団治などは、何故か興味がわかず流し読み💦。基礎知識がある上でないとスラスラ読めないかも。後白河の章はウィキペディアを見ながら読んだ^^;。2020/04/12

ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

32
歴史の人物はいつも〈盛衰〉がある。スサオノから桂春団治まで時代順だけど時代が近くなるにつれて苦しくなっていく・・。ああ、時代のせいかって思っちゃう。馴染みのある「淀君」までは面白かった。作者がテーマにそって書いてるからか死に方と終わり方が後味悪いものもあった。2019/02/07

mm

24
歴史上の人物の有名どころ12人(スサノオは違うけど)を、田辺さんが色付けして、肉付けして語る。それぞれの人には、本当にこんな気持ちだったんだろうな、こんな面もあったんだろう、と引き込まれるのは、読みやすい文章と、資料の引用が適量だからでしょう。田辺さんが贔屓にしてる人が多いから、愛を込めて書いてるというのもあるかな。スサノオは、コンプレクスの裏返しゆえの狼藉としてコミカルに書いてた所が好きでした。一茶はイメージと違ったな。ラストの桂春団治の生きっぷりも桁違い。吉本はこの時からえげつないなぁ。2018/05/30

Kana

13
14人の歴史上の人物の生涯を田辺聖子さんの想像を交えて書かれている。歴史の弱い私でも面白く読めたけど信じてしまいそう(笑)。2020/08/22

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