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内容説明
――――だれもが知っている話を、だれも知らないかたちで。 走れメロス、うさぎとかめ、安珍清姫伝説、ハーメルンの笛吹き男・・・・・・。有名な物語たちが新しく生まれ変わる、奇想天外二次創作型短編小説集、登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
57
YA。アンソロジー短編集。昔話や童話などを下敷きとした二次創作物語が7編。[子供たち:北野勇作]ハーメルンの笛吹き。SF。UFOとか[死者の春:粟生こずえ]落語、死神。切ないいい話だった[ディオニス王の孤独:小松原宏子]走れメロス。さえない委員長が劇の主役に[三次元なのに遠い人:森奈津子]道成寺。サイコホラー?[あいつとわたしの顔:小島水青]都市伝説、人面犬[running tortoise:こざきゆう]うさぎとかめ。青春小説風[僕は月夜に目覚める:小島水青]文字禍。変身物語(ギリシア神話)▽メロスがいい2019/12/03
えみ
51
こっち側で世界を覗いてみない?無邪気に問い掛けられている感覚に、新しい物語に出会えるわくわく感が募る。名作と呼ばれる物語は、読み継がれるうちに読まれた人の分だけ枝分かれして、読んだ人たちが描いた解釈がぎっしり詰まったたくさんの物語の実ができる。その中の一つをもいで読ませてもらう、だから名作の遺伝子を継いだ味のまた違った物語に出会える。「ハーメルンの笛吹き男「死神」「走れメロス」「安珍清姫」「人面犬」「うさぎとかめ」「文字渦」の7作品の7つの遺伝子を其々継いだ新たな7作品が収録されている。面白くいただいた!2024/07/15
Rin
41
【図書館】ハーメルンの笛吹き男、死神、走れメロス、安珍清姫、ウサギとカメ、人面犬、文字鍋。様々な分野の物語をモチーフにリメイクされた物語たち。知っているものから聞いたことないものまで。どこをモチーフにしているのかわからないものもあったけれど、調べながら読むと上手にリメイクしているのに納得。個人的には走れメロス、人面犬、安珍清姫が好み。元の作品をきちんと把握してから読むともっと楽しめたかな、とも思います。児童書としては手に取りやすいと思います。物語にマッチしたイラストがとっても素敵でした。2020/03/10
tan
21
名作を巧く現代版にリメイクした短編集。上手になぞっているな。と感心するものもあれば全く違うんじゃないの?と思う作品もあったが、児童書の読み物としては面白かったです。あと三冊あるのでまた違ったテイストになっているようなので読んでみようと思います。2019/01/16
Norico
20
奇想天外二次創作短編集、とある通り、名作を全く違うお話に作り直した短編集。元ネタ、ハーメルンの笛吹き男、落語の死神、走れメロス、安珍清姫、ウサギとカメ。までは分かったけど、人面犬?都市伝説も対象なのね。最後の話はオウィディウスの変身物語と思ったら、「文字禍」?聞いたことないお話です。メロスの「ディオニス王の孤独」がよかった2019/03/04