内容説明
作家としての強烈な方法意識を学んだジェイムズ・ジョイスを中心に、グレアム・グリーン、夏目漱石、谷崎潤一郎、伊藤整、大岡昇平ら、作家と作品に迫る丸谷才一の文学的エッセイ集!
目次
1(慶応三年から大正五年まで
『細雪』について
三人の短篇小説作家
松尾芭蕉の末裔
長編小説作家としての岡本かの子
最初の作家
詩人・批評家・小説家
水のある風景
富士の麓
『風土』について
『夜半楽』について
批評家としての中村真一郎
父と子
花柳小説論ノート)
2(ジョイスと『ユリシーズ』
『若い芸術家の肖像』について
フランク・ハリスといふ男
否定形の抒情
アザゼルのいのち
もう一人のB・B
イギリスの短篇小説)
3(序文から批評へ
ユーモア小説の諸問題
ノン・フィクションの楽しみ)
あとがき
初出一覧