内容説明
誰もが温かく見守られ、安らかに逝きたいと願っている。著者が考えた高齢者専用住宅の目的とコンセプトは、安心の「終の棲家」。生活支援、介護、看護、医療支援が一連の流れの中で行われれば、高齢者の安心につながり、「終の棲家」は確保できる。しかし、医療と看護、介護には依然として制度の壁がある。現場と政治の認識の違いが障害になっている。このことを最も痛感している現場と国民の声が、行政に届かないとしたら、政治家の怠慢と言わざるをえない。事業仕分けと称してごく一部の問題が取り上げられ喝采を博しているが、我々はそこに多くの矛盾が存在していることを知っている。それを汲み上げるシステムができなければ、議論する場を作らなければ、問題の解決にはならない。現役の医師であり、日本の高齢者専用住宅の草分け「光が丘パークヴィラ」(東京都練馬区)の設立者でもある著者が、施設誕生までの紆余曲折と「福祉・介護・看護・医療」の連携の重要性を提言した一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GoJEF
4
姥捨て山というイメージだった老人ホームを、高齢者が安心して暮らせる終の棲家として運営を始めた著者の使命感や想いがとても感じらる1冊でした。2014/07/18
yuka_tetsuya
0
生活支援と介護・看護・医療支援そして葬儀まで同じ施設で可能な「終の棲家」を25年前に発想して、理想を追求してきた内科医師からの提言。貧弱な我が国の高年者生活施策に、現場からの智恵が答えを出している。「ホテルの機能性」「マンションの気安さ」「家庭の味」「病院の機能」をミックスした欲張りな仕様である。しかし、そこにはハコモノを建ててるだけで、あとの支援は外部委託という中途半端な行政の中で、右往左往している高年者達を救う一つの解答が示されている。2013/03/22
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