河出文庫<br> いきどまり鉄道の旅

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河出文庫
いきどまり鉄道の旅

  • 著者名:北尾トロ【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 河出書房新社(2017/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309415598

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内容説明

延々と繋がって来たレールの最終地点“いきどまり”には何がある?水郡線、真岡鐵道、鶴見線、大井川鐵道……選りすぐりの「いきどまり駅」を巡る、鉄道“奇行”エッセイ!小坂俊史氏の解説マンガ付。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

40
見事に仕事感がないユルい語りだ。各地の盲腸線を巡ると聞いただけで羨ましくなる。著者は鉄道好きでもなく、明らかに思い付きなのが良い。中でも大阪の旅は遠い記憶を揺さぶられた。水間鉄道は子供の頃、ハイキングの帰路に乗った。観音様から駅までの道を微かに覚えている。加太線に乗った頃はもっと幼く、淡嶋神社で貝焼きを食べたのも、友ヶ島に行ったのも、本当の記憶かどうか怪しい。この年齢になったから感じられる懐かしさだと思う。2018/07/14

chantal(シャンタール)

38
線路は続くよ、どこまでも?ではない、もうその先がない行き止まり鉄道を訪ね歩く紀行文。昔から地図や時刻表を眺めるのが好きなので、登場する路線のほとんどが乗った事がある、もしくは知っているものだったが、「行き止まり方を確かめに行く」というアイディアは斬新だった。最初から行き止まりだった、途中の路線が廃止になった、延長する予定が延びなかった、等々様々な理由で行き止まっているのだが、その路線の歴史に想いを馳せ、風景を楽しむ。多くの味のある在来線がどんどん消えて行くその前に、私も電車の旅がしたい!2017/11/16

saga

36
鉄道ファンではない二人組の鉄旅。著者に邪険にされる同行者というのは内田百閒風、路線の選び方は宮脇俊三風。同行者の名前が宮坂と言うのもややこしい。列車に乗っている時には居眠りをし、盲腸線の沿線、終着駅にまつわる地理・歴史などの知識も浅く……というのは恥ずかしながら自分と同じだな~。銚子電鉄が少しだけ紹介されていたが、1章を割くほどでもなかったということか。残念。あと、カレーそばってそんなにメジャーじゃないのかな?2018/01/23

shamrock

11
トロさんがローカル線の終着駅のいきどまりぶりを確認しに行く旅。テツかというとテツではなく、いきどまった先の匂いを嗅ぎに行くという風情。自分の旅のスタイルに似てるような気がしたし、今後はもっとそういうスタンスを明確に自覚して行きたいものだと思ったな。2017/08/29

さっと

10
鉄ちゃんでも地元の人でもない作家と編集者コンビによる、目的地の滞在時間よりもそこにたどり着くまでの移動時間のほうが長い、いきどまり終着駅の旅。といっても、宮脇御大の『時刻表2万キロ』の国鉄完乗の舞台・間藤駅や、東芝社員でないと改札を出られない鶴見線の海芝浦駅、二度の引っ越しを果たした夕張駅、秘境路線の代名詞・大井川鐵道など、ツボは押さえている。ローカル線を評して「山手線をオレの電車だと思っている人っていないじゃないですか。でも吾妻線をオレの電車感覚で乗ってる地元の人は多いと思うんですよね」は至言である。2021/05/19

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