内容説明
「神」と聞いて、日本人はどのような神を思い描くのだろうか。「神頼み」「神も仏もあったものではない」「八百万の神」。家の中に神棚と仏壇が共存している家に育った日本人は、神に何を期待するのだろうか。神頼みの神、災害や事故がもたらす人生の苦と悲しみ、怒る神から憐れみの神へ、キリスト教に対する戸惑い、一神教の神の難しさと魅力、遠藤周作のキリスト教との遭遇、キリスト教がもたらした福音、神理解など8つの章からなる。遠藤周作とのやりとりをとおして、キリスト教の神へと進む。
感想・レビュー
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わいほす(noririn_papa)
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相変わらず森司教は真摯なお方だ。かつては日本人にとってのキリスト教を探し続けた遠藤周作氏の問いかけに答え、近年は浄土真宗に傾倒する五木寛之氏からのキリスト教に対する素朴な質問に答え、そして今、東日本大震災の大被害を前に神はいないのかとの人々の問いかけに正面から答えようとしている。そういう意味では、つくづく風変わりなカトリック司教だと思う。だからこそ私はこの人から洗礼を受けたのであるが。2014/06/04
piece land
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とても分かりやすく書かれていました。 震災の後、神はいないと、あちこちで言われていたのに対して、 誠実に答えを出しておられました。 なぜか感謝いっぱいの気持ちになりました。2014/09/01