内容説明
人と獣の激闘は続いていた。未だ意識を取り戻さない英雄、フィオに代わって偽りの希望となった弟子のウェズリーはキリエ達と共に奔走するが〈黙示録の獣〉の圧倒的な成長力に為す術もなく蹂躙されていく。獣の進化により突如、出現した大樹の振り撒く瘴気の影響で、人類滅亡までに残されたリミットは僅か三日間に。憔悴していくウェズリーのため、ソーニャは決戦に向けてある行動を開始する。そんななか、眠り続けているフィオは。「わたしがいるべきなのは、辛くて残酷な世界だから。そこがどんなに辛くても、ヒューイット様が守った世界だから」「その身に刻め、獣。おまえたちの憎悪なんかに屈しない、人間の力だ」――世界が英雄の目覚めを待っている。【電子限定!書き下ろし短編付き】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
7
フィオが目を覚まさぬ中、偽りの英雄になったウェズリーが三日間のリミットの中で仲間達と共に奔走する今巻。―――今この時のみの英雄として、そして誰もが英雄として。誰もが自分に出来る事、自分のすべき事に命がけで取り組み、全員が輝きを放つ小さな英雄として戦う今巻は、英雄不在の中、最終決戦へと否応なくもつれ込む世界の中、フィオの弟子達が中心となり死闘を繰り広げ、弟子達に手を引かれ舞い戻ったフィオが締める、心を焦がし、色々な意味で胸が熱くなる熱量に溢れた巻である。一先ずの決着、この先とは。 次巻も楽しみである。2017/08/28
リク@ぼっち党員
5
英雄に憧れるちっぽけな凡人の、世界の悪意に対するあがき。フィオが昏睡状態のまま絶望のカウントダウンが始まる。滅亡を前に英雄という支えまで失った人類を救うために、ウェズリーは偽りの英雄になる。ウェズリーの行動で、空っぽの少女だったキリエが道を見つけ、守られるだけだったソーニャが決意した。自ら率先して動き、その姿に周りが影響される。始まりは偽りだろうと、師の代わりに立ち上がった彼は紛れもなく英雄だった。2017/08/29
星葉
4
絶体絶命の最終決戦、雰囲気の描写は結構うまくできたと思う。全体としての王道路線で完結巻としても申し分なし。ただやっぱり最後気になる一文あり…そして水鏡先生の「このおっぱいで英雄とか無理でしょう」、でしょうねw2021/10/05
じょーかー
2
死力を尽くした総力戦で辛くも勝利という展開嫌いじゃない。これで完結してしまうのかな、もうちょっと楽しみたいシリーズなのだが。2018/04/09
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