アルケミスト双書 錯視芸術 遠近法と視覚の科学

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アルケミスト双書 錯視芸術 遠近法と視覚の科学

  • ISBN:9784422214801

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内容説明

われわれは見るという行為を当たり前のようにしているが、じつはそれは、無意識におこなわれている世界の主観的な再構成である。「われわれはどのように見ているのか」この本は視覚というものがどのように形成されるのかを、さまざまな錯覚・錯視から考察を加える。平面に奥行きがあるかのように錯覚させる技術である遠近法や、この世にありえないものを見せる錯視、そして、ブロッケン現象や虹などの自然現象からマジックまで。錯視芸術の図版も多数掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちはや@灯れ松明の火

34
目に映るものが真実とは限らない。近いものは大きく遠いものは小さく、遠近法の基本を遵守しても水は下から上へと流れ床は天井に早変わり。背景次第で曲がって見える直線、大きさが違って見える球、グラデーションに見える単色。人間の目は相対性で空間を認識する。木立の間に浮かぶ人影、白で書かれた黒と黒で書かれた白の文字、渦を巻いて回り出す同心円。人間の脳は予測変換を多用し時折取捨選択を間違える。実際はそこに存在しない虹、緑は草に吸収されなかった色、電磁世界を垣間見せるオーロラ。物質の本当の性質は人間の目から隠されている。2020/01/11

小鈴

16
エッシャー展にて購入。副題に遠近法と視覚の科学とあるが、遠近法をたどることで絵画における「視点の歴史」をたどることができる。 エッシャーの芸術はその到達点であり、エッシャーの作品を時系列に見ることは視点の歴史を学ぶことだとわかる。 子どものために買った本だが読んでよかった。2024/09/14

C-biscuit

15
図書館で借りる。薄い本であるが面白く読めた。錯覚の本のような感じで読み始めたが、感覚的には哲学的な要素があり、見えるものも脳が経験値をベースに判断、もしくは、見えているものが正しいかどうかもわからないというなんとも意外性の本であった。普通に絵の基本も書かれており、絵を描くような人は、この本にある消失点などを理解してかかれれているのかと思うが、素人は目から鱗の内容も多かった。完全に白黒の本であるが、カラーやもう少し大判の本でも良かったように感じる。それほど、興味深い挿絵が多かった。所有したい程の本である。2018/04/21

朝倉大和

10
視覚の不思議を色々学問的に学べた。目に見えてるものだけがすべてじゃない。2011/03/04

Te Quitor

7
「錯視」には種類がある。心理的側面から簡潔に解説した芸術書。本格的に学びたいのであれば他の本を読むべきだ。しかし自分のように「錯視を芸術として楽しむための参考書」を探すのであれば、的確なセレクトであると思う(自画自賛)。人間の視覚は当てにならないもの。見えているものが正しいとは限らない。それを改めて学ぶ事ができて良かった。光と影で立体を表すなど様々な手法を使用するのが「芸術」。実際に描いている時に意識した事はないけれど、絵は科学に近いのかもしれないね。2014/04/17

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