内容説明
料理屋志乃井に居候するとぼけた浪人、葵鯉之介。用心棒などと称し、日々をのんべんだらりと暮らしているが、実はこの男、水戸徳川家の若さまであり、しかも十一代将軍・家斉の実子。かの水戸光圀公の再来とまでささやかれる、まこと高貴な武士なのである。くだらぬお世継ぎ騒動に巻き込まれ、ぷいっと家を出てしまった鯉之介は、自由気ままな浪人生活を楽しみながらも、市井に巻き起こるさまざまな事件、厄介ごとに首を突っ込んでいく。とはいえこの鯉之介、徳川の若さまとして育ち、文武両道ながらも、市井の世情にはとんと疎い。周囲の人間は、鯉之介の無知や目にもとまらぬ剣さばきに、目を白黒させるばかりなのだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
2
仇討ち芸者は後味が良いとも悪いとも言えず微妙。父の仇討ちを目指す気持ちは分かるが方法にも無理があるし、それが叶ってしまったことにも違和感がある。最後のイタチ屋の話はホロリとしましたが、でもスッキリした感じが無くてモヤモヤが残った。2012/03/04
M2
0
鉄五郎さんにギャップ萌えを期待したらまさに応えてくれました。今後も登場してくれると嬉しいです。一番の萌えキャラは清次。1話での葛藤を見てよけい好きになりました。鯉之介との呼吸の合ったコンビぶりがいいですね。ただ清次はこの先失恋しそうな気配で、それがつらいです。2013/08/20