創元推理文庫<br> 名探偵・森江春策

個数:1
紙書籍版価格
¥1,056
  • 電子書籍
  • Reader

創元推理文庫
名探偵・森江春策

  • 著者名:芦辺拓【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 東京創元社(2017/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488456078

ファイル: /

内容説明

名探偵や怪人が登場する推理小説に夢中の小学生・森江春策。彼はある日黄昏の車窓から見つけた《電氣世界館》の看板に惹かれたのをきっかけに、謎の館と老紳士を巡る一夜の大冒険を体験した。やがて中学生となった彼は『黒死館殺人事件』に心酔する作家志望の青年と“存在しない13号室”の謎に挑む。その後も大学の級友の依頼で安楽椅子探偵となって下宿館の密室殺人の真相を見抜き、新聞記事の取材で訪れた廃ホテルの生首の謎を解く――心優しい少年が大人になる間に遭遇し解決してきた数々の不可能犯罪を年代順に収めた、ある名探偵のクロニクル。多彩なシチュエーションとトリックの限りを尽くしたマニア必読の一冊!/解説=太田忠司

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーコ・オクダ

22
名探偵・森江春策はいつから探偵やったのか?どうやら小学生の頃からその素質があったようで…。というわけで、彼の小・中・大学生時代、新聞記者時代、弁護士時代それぞれに巻き込まれ、そして推理を働かせることになったエピソード5つが収録されている。5本ともどことなく古典的な要素があって、芦辺センセの好みが伝わってくる感じ。個人的なお気に入りは、森江少年目線でドキドキワクワクできる「少年は探偵を夢見る」あとは、トリックの部分では弁護士時代の「時空を征服した男」も好きなんやけど、タイムマシン云々の部分がマイナス(苦笑)2018/12/22

くろねこ

11
だいぶ長いこと眠らせてた本なんだけど、シリーズものなんだ!とたった今皆さんの感想を読んで知りました🤭 なぜか読み出すとめちゃめちゃ眠くなって、何回も寝落ちしたから読むのに時間がかかった。。 つまんないわけじゃないんだ…つまんないわけじゃないんだけど、昔の探偵小説みたいな語り口なのでスッと入ってこなくて結果寝ちゃうw 2021/05/30

たてつ

6
昔の時代がかった口調の文章が気になるものの、しっかりミステリだったので、基本的には満足です。 少年から学生、記者、弁護士と森江春策の様々な時代の連作で最後のまとめに関しては、お約束と言えばお約束ですよね。2017/12/23

Urmnaf

5
自覚なき名探偵、森江春策のクロニクル。小学生を皮切りに、様々な時代の彼が遭遇した事件の数々。全体に衒学的な凝った文体で、昔懐かしい探偵小説的香気に溢れる。特に小学生時代の事件は、少年探偵団風の仰々しい文章で、ある程度より上の世代は、懐かしささえ感じるのでは。ただ、使われるトリックがやや複雑なので、解答を聞いてもストンと腑に落ちず、ちょっと損してる感じ。 関係ないけど、創元推理文庫、この厚さで千円超えとは、最近値段が高くないか?レジでビックリ!2017/09/02

agtk

5
森江春策クロニクル。一編目の小学校五年生の森江少年から中学、大学、新聞社時代の探偵譚。さまざまな趣向の謎があり楽しい。と思って読んでいたら、五編目の「時空を征服した男」の趣向にはびっくり。さすがは芦辺さん、ただでは終わらない。とてもおもしろかった。他の森江春策物も時間を見つけて再読したい。2017/08/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12101501
  • ご注意事項