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内容説明
弱小城主から元祖「日の沈まぬ帝国」の皇帝へ。広大な版図と多種多様な民族を支配下に置き、千年の命脈を保った世界史上ユニークな「帝国」。奇人皇帝ルードルフ二世から悲劇の皇妃エリーザベトまで。音楽の都、世紀末芸術の都としてのウィーンから、サラエヴォの銃声に始まり、敗戦と帝国瓦解で終わった第一次世界大戦まで。様々な人物とエピソードに彩られた歴史を一冊の新書ですべて描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
69
近世~近代ヨーロッパにおいて、抜きん出た存在感を持つ帝国についての通史で、手に取りやすい新書でありながら、丁寧な歴史評価がなされており、そのページ数もあって重厚な内容。政治はもちろん、経済、産業から文化までを余すところなく捉えていこうという著者の姿勢がにじみ出ている。しかも読み応えはあるが文章は平明で読みやすい。帝国であるが故に、その評価は様々な視点から揺らぎ易いのだが、そのあたりを著者自身を含めて相対化しながら位置づけているのがよく分かる。ヨーロッパ史、中央~東欧を学ぶに当たっての必読書の1冊と思う。2020/07/07
ころこ
54
国民国家以前の国ごとの歴史を、帝国という横軸とハプスブルク家という縦軸で横断した歴史書だ。だんだんと国民国家らしきものが勃興し、ハプスブルク家は苦しくなっていく。社会学化した歴史学の様なアプローチは珍しくないが、本書は従来の歴史の記述を維持したまま、観点だけを変えている。知識があればもっと楽しく読めるだろうが、そこまで至らず地図や家系図などの図版に助られた。前半が難航し、後半はストレスなく読めたので、自分の弱点を見直す切っ掛けとなる。もっと世界史を勉強せねばという焦燥感が残った。2023/10/16
もりやまたけよし
43
ハプスブルク家に関する通史を通して中央ヨーロッパの歴史の流れが掴めた。大戦で負けていなければいまも立憲君主国家として存続していた気がする。2020/09/29
nnpusnsn1945
38
ハプスブルク家の統治した帝国(神聖ローマ帝国やオーストリア=ハンガリー帝国)歴史を概観したものではあるが、ハプスブルク家の君主以外にも、社会情勢や文化史(グヤーシュやザッハトルテといった料理も解説)も言及されている。19〜20世紀の軍内部では、公用語はドイツ語だが、兵営では兵士の話す言語は場所ごとにバラバラだったらしい。2024/07/05
さつき
26
1月ほどかかり、読了。高校で世界史は大後悔時代以降を授業で習ったにとどまり、その後もほぼ勉強したことはなく、時代背景の認識が難しかったが、平易な文章で書かれていたため、抵抗なく読むことができた。ウィーンへ旅行したことがきっかけで読み始めたが、今観光客で賑わっているリング通の街並みやオペラ座などが思ったよりも近年に建設されていたことに驚いた。ウィーンの街並みの背景にある、光と陰を知ることができ、興味深かった。2019/10/03
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