内容説明
かつて、陸上部でエーススプリンターとして自信と輝きに満ち溢れていた高2の昴。だが、ある事故によって、走り続ける夢は無残にも断たれてしまう。失意のどん底を味わうことになった昴の前に、ある日、星が好きな少年・真夏が現れ、昴は成り行きで真夏のいる天文部の部員に。彼と語り合う日々の中、昴の心にもう一度光が差し始めるが、真夏が昴に寄せる特別な想いの陰には、過去
に隠されたある出来事があった――。限りなくピュアなふたつの心に感涙!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itoko♪
62
『神様の願いごと』がとても良かったので、最新作のこちらも手に取りました。一つの夢や目標に突き進むその姿は、他の誰かの『光』や『憧れ』になっているのかもしれない。そしてその光は、誰かを照らす太陽のような かけがえのない存在になっていくのだ。その光は、いつしかなくなってしまうかもしれない。けれども、光は形を変えているだけで、いつも心のどこかにきっとある。辛くなったら下を向かず顔を上げて空を見上げよう。爽やかであったかい素敵な作品でした。2017/09/15
あゆ
48
真夜中プリズム なんか,サラッと読めた!はじめから素敵な展開!星が絡んだら結構素敵な描写になるね めっちゃいい話やった!! もっとこの本,みんなに読んでほしい!2021/05/31
ami*15
15
大好きな作家の1人、沖田円さんの最新作。夢を追う姿や頑張る姿は誰かの光になることができるということが強く感じさせられた作品でした。事故によって陸上を諦めてしまった主人公、昴が学校の人気者の後輩男子の真夏と出会い天文部に入部することでそれぞれの光を探していきます。真夜中のようだった昴の感情が真夏との経験で光を灯していき、また真夏に対する昴への思いも深くて、お互いの感情がまるで夜明けのように見えてきました。 今回も心に響く素敵な作品でしたが、ストーリー面がちょっと物足りない部分があったかも?2017/08/05
じゅんぺい
14
表紙が印象的だったので購入しました。主要な人物もそんなに多くなかったので読みやすかった。内容は青春ものなので終わりは何だか爽やかな気持ちになったかも。2017/08/12
BUNBUN
13
『神様の願いごと』が面白かったのでこちらの話も読んでみました。前作よりもザッ青春って感じで恋愛物でした。この人の描く話は優しくて、読んでいてほっとします。昴の走っている姿に一瞬で目を奪われるってなんか素敵だなって感じました。結末が予想できても読んでいて楽しかったのでよかったです。 星座詳しくなりたいですね。2017/09/18