新潮選書<br> 戦後日本経済史(新潮選書)

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新潮選書
戦後日本経済史(新潮選書)

  • 著者名:野口悠紀雄【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 新潮社(2017/08発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/27)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106035968

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内容説明

比類なき高度成長を成し遂げ、石油ショックにも対処できた日本が、なぜバブル崩壊の痛手からは立ち直れないのか? その理由は太平洋戦争直前、革新官僚によって導入された「戦時経済体制」にある! 1940年代に構築された巧妙なシステムから戦後経済を読み直し、古い産業構造から抜け出せない日本経済の本質を解明する。 ※新潮選書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

41
「戦時経済体制(1940年体制)」論者で知られる野口悠紀雄氏。間接金融中心の金融、直接税中心の税体系、公的年金、資本と経営の分離といったしくみは、高度経済成長を支えた一方、その強固で変化しないシステムが現在までの日本の経済停滞をもたらしている。「まともな社会主義経済」というネーミングは的を射てます。本著はそんな野口史観に基づいた経済史。文学作品や個人史もまじえつつ、来し方を振り返ります。バブルの生成と崩壊のエピソードが多いのは、それだけ強烈だったからなんでしょうね。2017/06/20

James Hayashi

23
週刊新潮に連載されたもので読みやすい。戦後の経済システムは戦時中に既に築かれた。しかし1990年以降不全に陥ったのは、大量生産体制が終息しソフトウェアや知識が中心的な役割を果たしたため。株価で見ると2007年は1991年の7割ほど。だが米国は5倍になっている。英国は金融業を中心に復活。途中でギブアップしたが、10年ほど前の記述から何も変わっていない日本(重厚長大な製造業)。新しい社会システムが必要と思われる。2016/09/13

masabi

22
【要旨】戦時体制と戦後の経済体制の連続性(1940年体制)を強調し、日本の不況の原因をこの体制に求める。【感想】1940年体制は個よりも全体を重んじるため製造業には強いが、個の独創性が不可欠な知識・ソフトウェア関連の事業には弱い。未だに不況下にあるのは新体制への刷新ができていないせいだとする。1940年体制という仮説をもとに戦後の経済成長とバブルの崩壊を鮮やかに説明したのは見事だった。次は1940年体制についても調べる。2016/10/24

nori

9
It is basically agreeable. However he must say 1955 System should be successful sample of state socialism but socialism. Moreover he stopped writing upto 2000 despite it was published just before Lehman Shock. Why? Was contradiction found by himself? 2017/09/07

Yasuhiko Ito

7
2008年出版の本だけど、今更ながら読ませていただきました。日本経済だけが世界から取り残され、ジリ貧なのは「戦時経済体制」が未だに続いていたからだということがよく理解できました。2018/09/02

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